日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

安世鴻写真展、首相官邸前デモ、落語

金曜日、お仕事。午後会社を出て、田園都市線沿線の客先で打ち合わせ。終了後、ちょっと新宿へ。エルタワーに行ったら、24階に懐かしい会社の名前を見つけたりしつつ、28階へ

新宿ニコンサロンで、安世鴻の写真展。
JUJU Project | Military Sexual Slavery by Japan During the Second World War
5月末に、ネトウヨの抗議だかなんだかがあり、一旦はニコンサロン側が中止を通告したわけですが、直前の地裁の仮処分で、無事に開催となりました。中国に取り残された元慰安婦の女性達の沢山の皺が、生活空間が、静かに歴史を訴えてくる。韓紙というのかな、不思議なザラつきと光沢のある紙へのプリントも、止まったままの時間を象徴するようで、とても良かった。
新宿ニコンサロンの会場は警備員が内外に6人、写真展の会場内にニコンのスタッフが3人、荷物検査に金属探知機と、まことにものものしいが、会場がいっぱいになるくらいの盛況(30人近くいたかな?)で、私がいた間に限れば、雰囲気は落ち着いていたですよ。9日まで。それにしても、これまでも政治性のある写真展はいくらもやっているでしょうに、光州事件を題材にした写真に賞も出しているのに
第36回(2011年度) 伊奈信男賞 - 伊奈信男賞・三木淳賞 - ニコンサロン | ニコンイメージング
格別これだけ、中止にせにゃならん、というのはよくわからないなあ…。露骨な訴えをしていてこれはちょっと…みたいな内容ではなかったよ。
会場内でも『これから官邸前に行くので…』みたいな会話が交わされているのを横目に、丸ノ内線国会議事堂前首相官邸前の反原発デモも見物。人は大勢集まっているんだろうけれど、首都圏反原発連合が非常によく統制しており、まあ統制が効き過ぎでしょうか、という大人しさではありましたが


警察官も数は多いけれど、サミットの時のような殺伐さはなく、落ち着いたものでありまして。周囲をぐるぐる歩いてみたけれど、デモ開始の10分前の段階で行列は400m以上伸びてて、横に平均すると4〜5人くらい、圧縮具合から少なく見積って3000人、多くて5000人か。周辺にいるひとが1000〜2000人か。間近になってどんどん増えていたので、1万は確実、先週より多い2万あるいはもっといくかも…みたいに思った。
で、その後、とにかくどんどん人が膨れ上がり、最終的に主催者発表は15万とか20万とかで、警察発表では1万7千人、ということになったようだ。10倍のいうのは、過去の経験から言っても乖離が大き過ぎはしないか…と思ったのだけれど
主催者発表と警察発表の参加人数の比率は、いつもだいたい同じ - 日毎に敵と懶惰に戦う
愛・蔵太さんによれば、7〜8万人はいたかも、ということなので
2012年6月29日の首相官邸前抗議行動(デモ)参加者は何人ぐらい? - 愛・蔵太の気になるメモ(homines id quod volunt credunt)
今回は警察発表が少し過少だったかもしれませんね。
早めに離脱して、桜木町へ。野毛シャーレで、立川こしらと遠峰あこの2人会、あこしらくごに行ってきた。お囃子が太鼓と津軽三味線とサックスで非常に豪華だ!
遠峰あこさんと言えば野毛周辺で知らぬもの無し…な演歌師…ではないか、唄うアコーディオンひきの人。日ノ出町で何度はお見かけしたことはあったけれど、ちゃんとした舞台でははじめて。唄がうまいだけでなく、いやあ、その芸達者なのには驚きました。客席にもファンの人が多い。ただまあ、落語については、うん、大学のオチケンの公演行くと、よくいるよねこういう人、という…まあ、ファンの人の前でやるぶんにはいいんじゃないでしょうか…。
立川こしらさんは、野末陳平老人力についてのまくらと看板のピン、もう一席は火焔太鼓。いろんな意味で正しく立川流の芸…というか立川志らくの弟子なのだなあ、という芸でありまして、年末の真打昇進を控えているというのもむべなるかな、でありました。面白かった。
終演後、一旦帰宅して着替えて、すきずきで、横浜トゥディ主催の『二次会』い行き、日が変わるまで楽しく飲んだのでありました
在華坊(@zaikabou)/2012年06月29日 - Twilog