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日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

はじめての飛行機輪行 帯広、糠平温泉へ

日記

新しい自転車を購入して8ヶ月、そろそろ、念願の輪行をしてみようと思う。そして輪行でどこへ行くか。以前から、糠平温泉ユースホステルに再訪したいと前から考えていたし

この夏の豪雨と台風で道東はかなりダメージを受けているし、折角だから観光に行ってみようか、と思った。また、上半期が終わってこの10月は比較的余裕があったのと、JALの国内線特典航空券引き換えでマイル還元のキャンペーンがあることも、背中を押してくれた。そこに輪行をからめてみよう。

今の自転車を購入してからいろいろ装備は整えており、それについては以下の遍歴を読んでいただきたいが 

輪行となると、まず輪行袋は必須になる。Y's Roadの横浜で、月に1~2回、日曜日に無料輪行講座をやっており、これを聞きに行って選ぼうと思ったけれど、日程が合わない。なので、一番メジャーなものにしようと思い、これを購入 

OSTRICH(オーストリッチ) 輪行袋 [ロード220] ロイヤルブルー

OSTRICH(オーストリッチ) 輪行袋 [ロード220] ロイヤルブルー

 

 後輪を外さないタイプにしようかとも思ったのだけれど、やはり少しでもサイズが小さくなるほうが取り回しが便利だろう。この袋には後輪を外したときのエンド金具は付属していたけれど、前輪用はついていない。Y's roadの人に聞いたら、後輪は必須だけど前輪はまあ念のためですけどね…という感じだったけれど、一応、購入。 

OSTRICH(オーストリッチ) エンド金具 [フロント用] エンド幅100mm

OSTRICH(オーストリッチ) エンド金具 [フロント用] エンド幅100mm

 

それから、チェーンで袋の中を汚さないためのチェーンカバーと、後輪のギヤのカバーと、チェーンのテンションを保つためのハンガーも購入 

OSTRICH(オーストリッチ) チェーンカバー カラーアソート

OSTRICH(オーストリッチ) チェーンカバー カラーアソート

OSTRICH(オーストリッチ) フリーカバー ロード用

OSTRICH(オーストリッチ) フリーカバー ロード用

OSTRICH(オーストリッチ) チェーンハンガー

OSTRICH(オーストリッチ) チェーンハンガー

 

 自宅で試行錯誤しつつ、何度かバラシたり組んだりを繰り返し、なんとか袋に収められるようになった。

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前輪と後輪は思いのほか簡単に外れてあっけなかったけれど、後輪を外すときのディレイラーの扱いとか、ペダルをどのあたりで止めると前輪後輪込みで納まりが良いのかとか、フラットバーハンドルがなかなか袋に納まらないとか、そいうのに苦労した。この写真だとハンドルが納まってないけど、このあと納めたよ。

あと、飛行機に預けるということで、ディレイラーとか、突起部とか、一部、ぼろきれで保護。養生テープもあると便利かもしんない。

輪行袋には詰め方の説明はついているけれど、はじめての人がこれだけ見ても、結構苦労すると思う。時間をかけて試行錯誤すれば大丈夫だけどね。可能なら、よく知っている人に直接教えてもらったり、Y's roadの輪行講座に行くとか、人の目が入ったほうが良いと思う。

今回は2泊3日の旅になるので、着替えはそれなりに持っていく必要がある。夏じゃないので大量の替えが…というわけじゃないけれど、北海道はそれなりに涼しいので、衣類もかさばってくる。これからも自転車旅用に、あるいは山行にも使えそう…ということで、誕生日プレゼントにねだって、これを入手(色はもうちょっと派手なほうね) 

[ドイター] deuter バイク One 20 D32082 7490 (ブラック×チタン)

[ドイター] deuter バイク One 20 D32082 7490 (ブラック×チタン)

 

 そして着るものであるけれど。北海道とは言え、まだ10月でそれなりに暖かいかと思っていたら、直前になって札幌に初雪が降ったり、突然寒くなってきた。これは暖かい上着が必要だなと思い、しかし関東では邪魔になるだけだから、なるべくかさばらないものがいい。で、ユニクロのウルトラライトダウンを購入。袋に詰めて小さくしまえるのが良い。

そのほか、グリス、工具、交換用のチューブ、チューブ交換用の用具は小ぶりのサドルバックに納めて、携帯エアポンプは背中のバッグに納めて、ヘルメットは自転車に括りつけて輪講袋の中に納めて、さて、準備は完了。

と、準備は完了なんですが、肝心な問題がある。飛行機が自転車を運んでくれるのか、ということです。実はこの件、国内線の2大キャリアによってニュアンスが異なっている。まずANAの場合

手荷物[国内線]│航空券│ANA国内線

 縦横高さのサイズの合計が203cm未満なら預かります、と明記されている。オーストリッチ220のサイズは、1070×830×200なので、合計は210cm。ややオーバーではあるけれど、測る角度によっては規定内に収まるだろうし、ほぼ問題ないだろう。

では、JALの場合はどうか

JAL国内線 - お預けの手荷物

50cm × 60cm × 120cm 以内なら預かります、と書いてある。3辺の合計はANAより大きいけれど、各辺に規定があるので、今回の輪行袋の場合、83cmを60cm以内と見てもらうのはかなり無理があるだろう。

例外規定として、『※スキー板やサーフボードなどはお預かりします』『3辺が50cm×60cm×120cmを超えるスポーツ用品については、航空機の貨物室に搭載可能な場合に限りお預かりいたします。』と書かれているので、自転車をこの中に含めてくれるのであれば預けられる。しかし、必ず預けられるものではないと考えたほうが良いのだろう。

自分はやっていないが別で聞いた話では、電話で問い合わせても、サイズを超えるものはお預かりできません、という規定どおりの返事が返ってくるだけらしい。これはもう、心配しても仕方がない。預かってくれなければ、自転車は諦めて遊びに行くことにしよう。そう決めた。

なお、ANAのほうにも、『3辺の合計が203cmを超える手荷物は、航空機の貨物室に搭載可能な場合に限りお預かりいたします。』という別規定があることは追記しておく。

さて、ここまで書いてようやく旅に出発できる。28日の朝6時10分、自宅を出て京急日ノ出町へ。自転車は10kg以下なので、輪行袋に詰めて肩に担げば、階段も苦にならない。改札は広めの場所を通る必要があるけれど。

6時19分の普通列車はそれなりに混雑していたけれど、大迷惑というほどでもない…と思っていたら、6時30分に神奈川新町で乗り換えた羽田空港行きの特急列車はかなりの混雑。すみませんすみませんと言いながら自転車を積む。平日のこの時間だともうラッシュがはじまりつつあるのだなあ…。もっと早く出れば良かった。

羽田空港に6時52分到着、エレベーターを使って3階に向かい、JGCのカウンターで手荷物預け。さてここが関門…と身構えていたわけですが。トランシーバーで担当者が呼び出されて、輪行袋を開けて簡単にチェックし、工具などはありませんかと2,3やりとりがあっただけで、あっさり預かってくれた。重量は11.4kg。窓口の人が、小さくなるんですねえ、軽いですねえ、などと感心していた。

となりでは、このタイプの大きな輪行袋を預けている人もおり 

OSTRICH(オーストリッチ) OS-500トラベルバッグ [ブラック]

OSTRICH(オーストリッチ) OS-500トラベルバッグ [ブラック]

 

 あまり心配すること無かったのかな、とか、飛行機に預けるならこれぐらいしっかりしているもののほうがいいのかな、とか、いろいろ考えていたのでした。今回は信頼できる国内線のキャリアだったから気楽に預けてしまったけれど、本来はこれぐらい、気合を入れてやるべきものなのかもしれないね。

そうそう、壊れても文句は言いません的な免責に署名させられると聞いていたのだけれど、ここでは無かったな。帰りはあったけど。

ホッとして、さくらラウンジで休憩して朝飯をすませて

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荷物を積み込むところを見ていたけど、自転車はもう積んだあとだったのかな。

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 離陸して、ここのところ寝不足気味だったのでうつらうつらしていれば、1時間ちょっとで、広い大地が見えてくる

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無事にとかち帯広空港に着陸、荷物を取り出すところを見てみよう…と眺めていたら、あった、青い袋、あれが自分の自転車…はともかく、かぼちゃのおいたん、かわいいな!

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プライオリティタグついてるから早めに取りに行かなきゃ、と預け品の受取所に向かえば、自転車はレーンを廻ってこずに、自転車をお預けのお客様ー、と、手渡ししてくれた。ありがとうございます。羽田空港では普通に廻ってきました。

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自転車をターミナルの外に持ち出し、空いている場所を探して、さっそく組立

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自宅で何度か練習していたので、組立はスムーズ、15分くらいで終了。いちばんかかったのは、輪行袋を袋にぎゅうぎゅう詰める作業じゃないでしょうか。どこもダメージは無かった!(と思ったんだけど、あとから、前輪の反射板が割れていることに気がついた)

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そして寒い!着陸時に現在の気温は6℃と言われて震えて、実際に降り立ってみたらそれほど寒くなかったけれど、やはり寒い。ターミナルビルをしばらく見学し、帰りに買うお土産が確保できるか確認してから、ユニクロのウルトラライトダウンを早速引っ張り出して、出発。

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さて、まずは、帯広に向かって走り出す。車も少なくて、道が広々していて、快適な滑り出し。28kmくらいでゆるゆる進むと、とても気持ちが良い。うーん、十勝平野だ

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 そして信号がほとんど無いので、どこまでも止まらずに進むのだ。素晴らしい。すいすい快適に飛ばしていけば、1時間ちょっとで26km、帯広駅に到着、まだ11時15分

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 少し早いけれど、ここでひるごはんにしましょう。帯広と言えば豚丼…かもしれないけれど、ここはあえて、ジンギスカンで。駅前にある、老舗の『平和園』というお店

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 ランチメニューとして、ジンギスカン定食560円という安さに驚愕、しかしここは、お肉と野菜を個別に頼んで見ましょう、特上ジンギスカン530円と、秋野菜360円

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ジンギスカンが上品な甘み、野菜もさすがに美味い。追加して、上ミノ580円と、普通のジンギスカン350円。

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こちらのジンギスカンは、野趣があってまた良い。すっかり満腹になって出ようするころ、入店してきたおじさんが、ライスとジンギスカン5人前と注文していて、なるほどあれが道民の食べ方…と思っですよ。

さて、では、北に向かって走り出す。十勝川の十勝大橋を渡って北上

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まず目指すは、34km先の上士幌町の市街。国道241号線の風景は相変わらず広々していて良いのだけれど

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 そして、よつ葉のでっかい工場があったり、牛の飼料用のタンクが並んでいたり、楽しいのだけれど

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どうにもスピードが乗らない。20kmちょっとでゆるゆる進んでいる。なぜ…と思ったけれど、いくつか原因があり、まず上り坂であること。見た目にはわからない程度なのだが、ダラダラ上り続けている。そして、向かい風があること。これが辛い。あと、たぶん、寝不足で、体力も…

そして寒い。標高も若干だが上がり、風のおかげで体感温度も下がり。体がまだ冬に慣れていないんですね。グローブも指貫のを持ってきてしまい、ちゃんとしたグローブにすべきだったと後悔。ちょっと疲れ気味で、帯広から25kmほど、士幌町の道の駅で休憩

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ソフトクリームがある!けれど、さすがにソフトクリームはいらないなあ。売店で売っていた、生産者還元用ポテトチップスが気になり

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一袋購入。でもこれ、製造工場が埼玉県東松山市だったぞ。もちろん、イモは士幌産だけど。

ちょっと元気が出て、また走り出す。だんだん、風景も開け具合がいや増してくる。寒いけど、お天気が良いのはありがたい

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上士幌町の中心部に到着し、ここからは国道241号線と別れて273号線へ、糠平温泉まではあと22km

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この、国道273号線に入ってからの風景がとても良かった。ここまでは、防風林や暴風柵にさえぎられて、いまいち風景が開けないところが多いのですね。それが、こちらに入ってからは、見通しがとても良くなったり、牧場が多かったり、風景がますます面白くなってくる

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んで、なんだかんだと止まって写真を撮ろう…と思っていたんだけれど、iPhoneのバッテリーがまだ40%くらい残っているはずなのに突然電源が落ちる。残量のカウンターがおかしくなっているんだろうか?劣化しているんだろうか、寒さで調子が悪いのだろうか?

とにかく、写真はないけれど、このあたりからの風景は早い夕暮れに染まり、とても美しかったのだ。そして残り10kmくらいで国立公園に入って坂道がきつくなり、左ひざが少し痛み出し、トンネルがあり、ダムがあり…という中を進むと、徐々に暗くなっていき、ようやく糠平温泉に到着したころには、もう闇もすぐそこまで、という時間になっていた。

糠平温泉には8年前に訪れたときには無かった立派なビジターセンターが出来ており、展示内容もなかなか充実していて楽しい。

iPhoneが復活したので、写真もちょっと

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周辺の地図には熊出没のマグネットがいたるところに貼られていますね…ひぐま

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出発前に知っていたことだけれど、タウシュベツ橋梁は雨量が多く、8月に水没したままであるらしい。

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ひがし大雪自然館を出ることにはすっかり暗くなっていて、徒歩数分の本日のお宿へ。今日は標高545mの糠平温泉まで、86.5kmの自転車の旅だった。東大雪ぬかびらユースホステル

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前回泊まった時にオーナーのやわらかい丁寧な接客、美味しいご飯、過ごしやすい宿にすっかり楽しくなり、再訪したいと思いつつ、8年以上経ってしまった。今回も暖かく迎えていただき、さっそくお風呂。宿のお風呂も源泉かけながしの温泉なのですよ。

今回は相部屋にしたので、おじさんとふたり。毎年、小笠原と沖縄と北海道に旅に出るという人で、所謂旅先おじさん的な押し付けがましさが無く、話の端々に知識でない教養を感じさせて会話していても楽しい人だった。なんですが、大学のサークルの先輩に風貌や話し方がよく似ていて、これはもしやと思ったら鼾もほぼ同じで…

18時30分に夕食をいただいく。本日の宿泊者は、自分とそのおじさんと、もう一人、個室に泊まっていた男性の計3人。シーズン外れで空いている。同部屋の人によれば、今の時期は、この手のユースホステルや「とほ宿」では、休んでいる宿も多いらしい。

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食事は美味かったし、食後に出たバナナのアイスクリームも美味しかったなー。食事のあとは、宿の説明と、パソコンを使って簡単に観光ガイド。その場で話をしていて、私は明日は三国峠の上まで車で連れて行ってもらい、そこから自転車でダウンヒル予定なのだけれど、路面が凍結している可能性もあるしどうしましょう、と。まあ、明日の朝の天気を見て決めてもいいですよ、とのことなので、お言葉に甘える。

その後、ご近所の温泉へ。入浴料込みで500円で、車で20分弱の別に温泉に連れて行ってくれるのです。温泉の前にはキツネが!

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ここの幌加温泉、カルシューム泉、ナトリューム泉、鉄鉱泉の3つが楽しめる内湯も素敵なのだけれど…

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それよりなにより、内湯から出て真っ暗な中を少し歩いた(ほんとにまっくらで、崖の下に落ちかねない)ところにある露天風呂が!満天の星、天の川、数えるのも嫌になるほどの流れ星…。写真には写ってないけど

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そんなものを独り占めして、それはそれは、贅沢な時間を過ごしたのでした。宿に戻り、もうちょっとだけ、ビールをいただいて

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おやすみなさい…

在華坊(@zaikabou)/2016年10月28日 - Twilog