日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

土曜日。上海酒家岳、戦後横浜に生きる、ネコーシカ展、台北暮色、そして

今日から12月。あっという間に過ぎた1年。昨年末から同居して6月に届を出して先日結婚式を挙げて、その間になんだかんだ2回海外旅行があって、目まぐるしく時は過ぎていくわけですが、美術館にもっと行きたいとか自転車にさっぱり乗れてないとか煩悶もするわけで、人間とは贅沢な生き物であります。新婚旅行をどうするのか。

午前中は昨晩の楽しい集いの酒が残って頭痛でぼんやりしており、昼過ぎになんとか回復してお出掛け。横浜シネマリンで夕方からの「台北暮色」のチケットを確保し、そのまま歩いて、移転したばかりの「上海酒家 岳」へ。こちらは移転前の様子 

今日はランチメニューのうちAランチの豚ヒレとにんにくの芽炒めが売り切れ…の代わりに豚の角煮があって、これがもう、ランチとは思えないクオリティであり。Bランチのシンガポール蒸し鶏もぷるっとして美味い。そして杏仁豆腐もついてくる…。贅沢な昼飯だ。また夜に行こう。

ちょっと前に行ったモンゴル料理屋 

が閉店して、居ぬきでそのまま、台湾料理屋の桃園の支店が入ったというので覗きに行ったが本日はお休み。さらにてくてく歩いて日本大通りで何事かイベントをやっているのを眺める。で、iPhoneのカメラを構えるが、なにかがおかしい。写真のピントが合わない。最初、自分の目が疲れて霞んでいるのか、と思ったが、iPhoneがオカシイとしか思えないボケ方。

再起動しても何をしても直らない。いよいよこのiPhone 6S Plusも寿命なのだろうか。せっかくこないだ、バッテリー交換したのになあ。

横浜都市発展記念館で『戦後横浜に生きる』という写真展を見る。終戦後、広大な面積が米軍に接収された横浜、野毛の闇市、真金町の赤線地帯、児童保護施設など、たくさんの写真に見入る。野毛山プールの女子プロレスの写真とかビックリしましたよ。

野毛は桜川沿いにバラックが並ぶ様子の写真があったけど、この桜川は埋め立てられた川ですよね。どの写真も、どこをどの角度から撮影したのか、ずっと眺めてしまう。キングとクイーンとジャックが目印に辿るが、辿れないものもある。日ノ出町の子神社の境内にあったというボーイズ・ホームは、孤児を収容し、そこから靴磨きに出掛ける子供もいたというその施設は、その子神社とはあの子神社なのか、今でいうどの建物の場所なのか。12月24日までの写真展、是非。

少し時間が空いたので、横浜スタジアム脇、コーヒーの大学院でコーヒーとモンブラン。通り沿いの様子しか見たこと無かったけれど、奥にオーキッド特別室なるものがあるんですね。そして店構えの割にはそれほど高くない。オーキッド特別室は貸し切りなどもできるのだろうか。

そして伊勢佐木町へ。伊勢ビル、星羊社のオフィスで、ネコーシカ展を見る。思えばネコーシカ、最初に見たのは酒房ぴーで、それからオーダーメイドしてもらって、その後、星羊社のお二人とは本当にお世話になって、濃いご縁になったなあ、としみじみ。最初のネコーシカをお迎えしたのは5年前の6月であった 

今回のネコーシカ展、2日目にしてすでに大人気であらかた売約済になっており、しかし残り物には福、素敵な起き上がりこぼし型のネコーシカを一体、お迎えすることができました。

しばらくお邪魔してから出て、横浜シネマリンへ。「台北暮色」を見る。淡々と描かれる三人の心の断片、繋がるようで繋がらないその断片の余白に意味を求めてじっと見入ってしまう、そんな映画。見入っている間の台北の日常の映像も音も、とても心地良い、そんな映画だった。とにかく間が上手い。

映像の、音の、人間関係の、あちこちに台北あるあるを感じながら、どこか無国籍な空気感。新人監督がこの空気感を狙って撮ったなら末恐ろしい。昨年見た「台北ストーリー」とはとても似ている部分もあり 

例えばそれは、説明しすぎない絵作り、映像を追っているうちにはらはらと解けるように理解される(ような気がして結局また理解できなくなってしまう)人間関係、心地よい映画鑑賞体験。台湾の映画をあまり見ないので、台湾の映画はみんなこうなのかと誤解しているわたくしだが、おそらくこれは、エドワード・ヤン、ホオ・シャオシェンの系譜ゆえ、なのだろう。

しかしその一方で、30年の時を経た違いも感じて、それは30年前に描かれた閉塞感とそこからの日本とアメリカという外への飛翔といものに対して、今回の映画はより浮遊感というか淡々としたなかの自我というかアイデンティティの軽やかさというか。

で、ふわりふわり、いろんなシーンを反芻するような鑑賞後の空気のまま、映画関係のあるイベントに行ったのだが、これがなかなか、言葉に表しかねる空間であり、貴重な体験でしたと言うしかないのか、なんなのか、申し訳ないような面白いような、なのだった

在華坊(@zaikabou)/2018年12月01日 - Twilog