日毎に敵と懶惰に戦う

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一般的に知られるよりも遥かに詳細な「献血をご遠慮いただく場合」が存在する

こんにちは、献血経験200回おぢさんです(ドヤァ)。過去の献血経験については以下の項で詳しく記載しています 

zaikabou.hatenablog.com

献血に行くと、検査や問診の段階で献血をお断りされている人を頻繁に見かけます。観察する限りでは、やはり、若い女性に、その割合が高いように見えます。

体重は各自把握していますのから、献血ルームに来てから体重で断られる割合はそれほど高くないようですが、血液検査の結果、ヘモグロビン濃度が基準に達しないため献血できない…というパターンがわりと多いようです。

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献血基準|献血の流れについて|献血する|日本赤十字社

 

私自身は、基本的に献血を断られることは無いのですが、1度だけ、血液検査で白血球の値が高く出過ぎたことがあり、お断りされたことがありました。

その時は午前中にプールで泳いでから献血に行ったのですが、急激な運動後は一時的に血中白血球数が増加するらしい。このように、一般的な「採決基準」に記載されていない内容でも、献血をお断りされる基準は多数あるようです。

  

さて、斗比主さんのブログで、体重などの採決基準以外にも、献血を断られる理由がいろいろある、という件に触れられていました

topisyu.hatenablog.com

 この中で紹介されている献血が断られる理由は、ごく代表的なもので、実際はもっと詳細で多岐にわたる「献血をご遠慮いただく場合」があります。そのような細かい条件については、最初に行う問診票への記載と、その後の医師の問診によって弾く仕組みになっていると思われます。

その条件については、赤十字のサイトに詳しく書かれています。実際には、内部パラメータ的なもっと細かい条件もあるのかもしれません

献血をご遠慮いただく場合|献血の流れについて|献血する|日本赤十字社

 以下、上記のサイトの内容を列挙してみましょう。「献血をご遠慮いただく場合」については、現在の状態によるもの、過去経験があれば無条件にダメなもの、経験してからの期間が一定以上(24時間~3年間)経過すれば献血可能になるもの、があります。

上記のサイトでは症状別に記載されているのですが、これを期間別に並べなおしてみました。なお、あくまでも2019年6月現在の話であり、様々な研究や今後の世界情勢によって基準は変わります。例えば英国渡航については、2009年に基準が緩和されました。それまでは特定の時期に1日でも滞在すると献血できなかったのです。そのほか、下記もご覧ください。

血液事業の重要なお知らせ|献血する|日本赤十字社

ですので、正確には上記サイトを見たり、実際に医師に相談したりするようにお願いします。

 

 

当日の状態、および過去の経験

・体調がよくない

・過度の空腹や睡眠不足である

・ビタミン剤およびごく一般的な胃腸薬などの類を除く薬、外用薬、坐薬、点眼・点鼻薬を使用中(内容により医師が判断)

・発熱(平熱よりも1度以上高い)

・口唇、口腔、鼻腔など粘膜を貫通してピアスを挿入している

・擦り傷や切り傷などがある(状態による)

心筋梗塞狭心症の経験がある

・弁膜症、心筋症、治療を必要とする不整脈がある

・リウマチ熱で心障害の疑いがある、その予防にペニシリン投薬を受けている

・悪性腫瘍の診断を受けて治療中

・悪性腫瘍の手術を受けたことがある

・けいれん性疾患がある

・抗けいれん剤の投与を受け、けいれんが抑えられている

・失神を起こしたことがある

血友病、紫斑病などの出血性素因、再生不良性貧血白血病、真性多血症等に該当

・重症貧血にかかったことがある

ぜんそく症状がある、時々発作を起こす

脳卒中の経験がある

ネフローゼ症候群、アレルギー性疾患等と診断されている

・輸血(自己血輸血を除く)や臓器移植を受けたことがある

エイズ、肝炎などのウイルス保有

・慢性B型肝炎、B型あるいはC型肝炎ウィルスキャリア(保有者)といわれたことがある

クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)または類縁疾患と診断されたことがある

・血縁者にCJDまたは類縁疾患と診断された人がいる

・ヒト由来成長ホルモンの注射を受けたことがある 

・角膜移植を受けたことがある

・硬膜移植を伴う脳神経外科手術を受けたことがある

・妊娠中

マラリアの既往がある

マラリア感染リスクが「 Very Low 」「 Low 」「 Moderate 」「 No Data 」「High」とされる地域にから帰国後、マラリアを思わせる症状があり、感染が否定されていない

シャーガス病について、感染既往がある

・アフリカトリパノソーマ症(アフリカ睡眠病)の感染歴を確認

バベシア症の既往がある

・海外で医療行為や研究などで患者らと接する機会があったり、野外調査研究に従事する機会があった(医師と相談)

・1.英国に1980(昭和55)年から1996(平成8)年までに、通算1カ月(31日)以上の滞在歴がある

・2.英国に1997(平成9)年から2004(平成16)年までに、通算6カ月以上の滞在(居住)歴がある(通算6カ月の計算には1の滞在(居住)歴も含む)

・3.アイルランド、イタリア、オランダ、サウジアラビア、スペイン、ドイツ、フランス、ベルギー、ポルトガルに、1980(昭和55)年から2004(平成16)年までに、通算6カ月以上の滞在(居住)歴がある(通算6カ月の計算には1、2、4の滞在(居住)歴も含む)

・4.スイスに1980(昭和55)年から今日までに、通算6カ月以上の滞在(居住)歴がある(通算6カ月の計算には1、2、3の滞在(居住)歴も含む)

・5.オーストリアギリシャスウェーデンデンマークフィンランドルクセンブルグに、1980(昭和55)年から2004(平成16)年までに、通算5年以上の滞在(居住)歴がある方(通算5年の計算には1、2、3、4、6の滞在(居住)歴も含む)

・6.アイスランドアルバニアアンドラクロアチアサンマリノスロバキアスロベニアセルビア(2008年に分離独立した「コソボ」含む)、チェコノルウェーバチカンハンガリーブルガリアポーランドボスニア・ヘルツェゴビナマケドニア、マルタ、モナコモンテネグロリヒテンシュタインルーマニアに、1980(昭和55)年から今日までに、通算5年以上の滞在(居住)歴がある(通算5年の計算には1、2、3、4、5の滞在(居住)歴も含む)

 

24時間以内

・インフルエンザ、日本脳炎コレラA型肝炎、肺炎球菌、百日ぜき、破傷風等の不活化ワクチンおよびトキソイドの接種

 

3日以内

・出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)

 

2週間以内

B型肝炎ワクチンの接種

 

4週間以内

・おたふくかぜ、風疹、BCG等の弱毒生ワクチンの接種

・海外からの帰国(特定の条件がある場合を除く)

 

1か月以内

医療機関等で、あるいは使い捨ての器具でピアスの穴をあけた

・家族から、A型肝炎およびE型肝炎の発症者が出た

 

2か月以内

天然痘ワクチンの接種

 

3か月以内

破傷風、蛇毒、ガスえそ、ボツリヌスの抗血清の投与

・ペット等の動物に咬まれた(治癒後)

マラリアの予防薬を服用した

 

6か月以内

・抗HBs人免疫グロブリン投与

・友人同士などで安全ピンや針を共用してピアスの穴をあけた

・いれずみを入れた

・人に咬まれた(治癒後)

・1.不特定の異性または新たな異性との性的接触があった

・2.男性どうしの性的接触があった

・3.麻薬・覚せい剤を使用した

・4.エイズ検査(HIV検査)の結果が陽性だった

・1~4 に該当する人と性的接触をもった

A型肝炎およびE型肝炎の治療後

 ・出産(母乳授乳中ではない)、流産

中南米諸国で生まれた、又は育って、離れてから

・母親又は母方の祖母が、中南米諸国で生まれた、又は育って、本人が地域を離れてから

中南米諸国に連続4週間以上滞在又は居住し、離れてから

  

1年以内

狂犬病ワクチン(動物にかまれた後)を接種

・出産(母乳授乳中)

マラリア感染リスクが「 Very Low 」「 Low 」「 Moderate 」「 No Data 」とされる地域に1か月を超える旅行や滞在、または旅行期間にかかわらず、郊外の農村部や森林地帯へ出かけた

マラリア感染リスクが「High 」とされる地域に期間・目的にかかわらず滞在

 

3年以内

マラリア感染リスクが「 Very Low 」「 Low 」「 Moderate 」「 No Data 」「High」とされる地域に1年を超える滞在

 

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多いですね!こんなに把握しきれません。ですので、何か気になる点のある方は、献血ルームの医師に正直に申告し、相談するようにお願いいたします。

なお、よくありがちな誤解ですが…

 

・異性との性的接触が6か月以内にあれば献血できないのではなく『6か月以内に不特定の異性または新たな異性との性的接触があった』場合に献血できないのです。

初回を6か月以上前に経験済の特定の異性とのみ性的接触した場合、かつ、相手も同じ条件を満たしている場合は、翌日でも当日でも献血可能です。(献血直後の激しい運動は避けてください)

ただし、条件を満たしている限りは、相手が複数人でも「特定の異性」だから問題ないのか、複数人いる場合は「不特定」だからダメなのか、2人とか3人ならいいけど何十人もいると「不特定」でダメなのか、私はよくわからないので医師にご相談ください。

 

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追記

一般的に知られるよりも遥かに詳細な「献血をご遠慮いただく場合」が存在する - 日毎に敵と懶惰に戦う

これだけ書いてても問診票の項目すらカバーできてないという怪奇<a href="http://www.jrc.or.jp/donation/pdf/ketsueki_monshinhyo_2018ver.pdf" target="_blank" rel="noopener nofollow">http://www.jrc.or.jp/donation/pdf/ketsueki_monshinhyo_2018ver.pdf 11,15は医師と相談で解決可能。が3は市販薬でもダメだったので、毎日薬を飲んでる人は全員アウトの可能性

2019/06/18 01:44

b.hatena.ne.jp

こういう指摘をもらったんだけど、そうなんですよね、問診票にはあるけど赤十字の「献血をご遠慮いただく場合」には書いてない項目が、育毛剤の使用とか、性感染症とか、確かにある… 

f:id:zaikabou:20190618093900p:plain

問診票は「いいえ」になったら即アウトではなく、問診票に記載の内容を見て、医師が詳細確認して判断する、ということなのだとは思いますが。

なので、いずれにしてもいろいろ引っ掛かり得るので、問診票、問診医には正直に正確に記載、回答するようにお願いします。

特に、エイズ検査を目的とした献血は絶対NGですからね!