日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

港北ニュータウンは自転車で走ると気持ちいい

zaikabou2004-12-25

サラ金の看板もこれだけ集まるとなかなか壮観。本来はそれぞれ商売敵のはずなのに、サラ金は駅前でも同じビルに集まる傾向がある。おそらく、許認可とか周辺との交渉とかいろいろ考えた末のことだとは思うが、不思議っちゃ不思議。さらに酷くなると、メイド・イン・トーキョーパチンコカテドラルのようになって、ギャンブラーの「ゆりかごから墓場まで」状態になるのだろうな。ついでに首が回らなくなったときのために、地下にタコ部屋もくっつけちゃえ。

なんとしても来週は休むのだ

7時起床。数日前に寝違えた首がまだ痛い。ついでに、どうも考えるに、今年中に片付けてしまわないといけない仕事がいろいろあるような気がしてきた。気になるので、自転車で散歩のついでに会社に寄ってみて、運動すれば直るような気がするので、帰りにプールで泳いでこよう、ということにする。
1時に出立、30分ほどで会社。土曜日だが人がほとんどいない。もっとみんな休日出勤しているものだと思っていたが、そうでもないのだな、と安堵。もっとも、今日がクリスマスだからかもしれないけど。サクサクと2時間ほどで済ませて、再び自転車の人となって横浜国際プールへ。2時間700円は公共のプールにしてはどうにも高いが、施設が非常に豪華で綺麗で、水の循環もしっかりしているから水もきれいだし、快適。2時間ぎりぎりまでいて出る。首の痛いのはなんとなく治ったような気がする。
再び自転車で、心の酒屋「お酒のアトリエ吉祥」へ。昨日はたくさんあった「宝山 白豊」と、「中々 陶眠」がもうなくなっている。さすがに定価だとあっというまに売れるのだな。というわけで、サッポロの黒ラベルハートランドと、3本5000円で売られていたなかなか面白そうなワインと、あとドライフルーツとか購入して帰宅。のっぺを食いながらビールと日本酒で夕食。

今年一番面白かった映画

といっても劇場で見たのは10本以下だし、そもそもこれ、今年の映画でも何でも無いのだが、アトミック・カフェが非常に面白かった。サイトはここ。アメリカにおける原爆関係のプロパガンダフィルムを淡々と編集でつないでるんだけど、「ピカっと光ったらその場に伏せようね!いつも練習しておこう!」と亀のアニメで子供に教える映像や、「原爆ではげてしまっても大丈夫!かつらをつくりましょう」とか、あるいはこれは映像の世紀でも使われていたけど、原爆実験で兵士たちが爆心地に向かって無防備でぞろぞろ近づいていく映像とか。もう怖い怖い。アメリカ人の原爆に対する無邪気な姿勢は、こういうもので醸成されたのだなあ、と感心する。
さっき、「淡々と編集で」といったけど、編集者の意図は「淡々」でもなんでもない。あきらかにあからさまなあけすけなメッセージ性を持って編集している。だけど、使われている映像には新しく撮ったものは何も無く、それまでにアメリカでプロパガンダで使われた映像を並べただけ。編集の仕方次第でいかようにもメッセージ性を表出できるという見本みたいなもんで、マイケル・ムーアの手法もここに倣っているんでしょう。マイケル・ムーアよりもずっとスマートだけど*1メディアリテラシーの教材にもなるかな、と思う。
ところで、これを見に行こうと思ったのは、森美術館六本木クロッシング展にも出ていたヤノベケンジ経由なんだけど、この人、金沢21世紀美術館でもなんかやるんですね。面白そうなので見にいこう。出張のついでに…
この映画、DVDアトミック・カフェ [DVD]が発売されて、マイケル・ムーアが「俺はこれに映画の作り方を教えてもらったぜ」とか言ってるのを前面に出して宣伝しているけど、ムーアには嫌悪感を感じる向きでも絶対面白いと思うから、宣伝の仕方をもうちょっと考えてはどうか。

*1:体型の話ではありません