日毎に敵と懶惰に戦う

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インドネシア海軍が違法操業していた中国の漁船を狙撃したのだが…

CNNソース

不法な網使用の中国漁船に発砲、インドネシア東部

ジャカルタ――インドネシア海軍当局者は21日、同国東端、パプア島近くのアラフラ海で使用が禁じられている魚網で操業していた中国漁船に発砲、乗員1人が死亡、2人が負傷した、と発表した。停船命令に応ぜず、逃亡を図ったための措置としている。正当な行為と主張している。
広大な島しょ国家であるインドネシアでは、外国籍漁船の不法操業への対策が頭の痛い問題になっている。海軍は、監視艇不足などから有効な取り締まりが実施出来ない、と政府に艦船拡充を長い間求めている。
海軍東方艦隊司令部の報道官によると、発砲は19日に発生。漁船は計4隻で、機関銃の警告の発砲にも従わなかったため、最も大型の漁船に向かって撃ったという。死傷者はいずれも中国籍の船員。発砲を受けた漁船は、パプア島の港へえい航されている。
残りの漁船は逃亡、海軍艦船が行方を追っている。AP通信によると、ジャカルタの中国大使館の武官は、発砲の発生を確認していないと述べた。
使われていた魚網の形態は不明。
http://cnn.co.jp/business/CNN200509210017.html

朝日新聞ソース

中国漁船をインドネシア海軍が砲撃 3人死傷

中国漁船「福遠漁132号」が19日10時50分(インドネシア東部時間)、パプア島周辺のアラフラ海域でインドネシア海軍による追跡と砲撃を受け、船員の聶衛強さんが死亡、船長の王和平さんと船員の袁文勇さんが負傷した。在インドネシア中国大使館が21日、明らかにした。
大使館は20日夜に情報を入手し、同船のインドネシア側代理機関に対し、負傷した船員の救助に全力を尽くし、死亡した船員の遺体を保全し、他の船員を落ち着かせるよう、ただちに指示した。また、迅速にインドネシア海軍と電話で連絡を取り、情報提供を求めた。
21日午前、大使館はインドネシア外務省と海軍本部に対し、インドネシア海軍が中国漁船を砲撃し、死傷者を出したことへの驚きと強烈な不満を書面で伝えた。また、インドネシアが現地中国大使館に迅速な情報提供を行わなかったことにも、遺憾を表明した。さらに、迅速な措置を講じ、負傷した船員を全力で助けるとともに、他の船員の安全を保証し、人道的に待遇するよう求めた。
http://www.asahi.com/international/jinmin/TKY200509220219.html

多分、どちらも嘘はついていないんだろうけど、このニュアンスの違いはなんだ

携帯二題

朝、5時過ぎに起きる。のんべんだらりんとして、10時前に出かけて、ドコモショップへ。会社の携帯が壊れた件で見てもらったが、掃除したら完治してしまった。はてな。どこかにゴミでも詰まっていたのか。
それから東横線と日比谷線を乗り継いで日比谷へ、ビックカメラの有楽町店へ。今度は個人の携帯電話の機種変更。ドコモのP506icからP900iに変えた。おさいふケータイが使えなくなるが、SuicaEdyJALICカードを持っている現状では、おさいふケータイの必要性を感じなかったので。本当は京ぽんにしたいのだが、諸事情あって、番号ポータビリティまではドコモで我慢する予定。しばらく時間がかかります、ということで一旦外に出る。

明治生命館の先行公開

丸の内をしばらく歩いて、明治生命館へ。明治生命館は様式建築の代表作品で、重要文化財にもなっている。隣接してビルを新築し、丸の内マイプラザとして去年リニューアルしたのだが、本体の改修はまだ行なわれていた。今回、9月16日にラウンジが公開されるのにあわせて、二階部分なども期間限定で先行公開とあいなった。ま、今年の12月からも一般公開するらしいが。
この件、net上にあんまり情報が無いのだが、blocで知ることができ、今回の訪問となった。25日までやっているし、無料で申し込みもいらないので、お好きな方は是非。
1階のラウンジには喫茶店もオープンしていたが、そこは素通りして受付へ。「見学者」の札だけ貰い、二階までエレベータに乗る。ウッディでレトロで素敵なエレベータなのだが、この

制御盤が鼻血もの。つうか、本当に使える(もしくは使えた)ものなのだろうか。只の飾りにさえ見えるのだが…。
二階に上がると、拭き抜け部分の周囲に回廊があり、その外側に会議室や食堂がある構造になっている。石造りで実に重厚


柱や天井の装飾も実に丁寧だ


そして、マッカーサーも参加する対日理事会の会場になっていた会議室

食堂

応接室。立派な応接室がいくつもある。昔の会社のなんたるかを見る思い。まあ、保険会社だから、ってのもあるんだろうが

とにかく、設え、家具、すべてに渡って重厚で、気合が入っている。この郵便差入口も素敵

しばらく後からは、受付業務(特定の顧客だけなのか知らん?)自体をこの重厚なところでやるらしい。うーっむ、素敵だ…

堪能した。この後、ちょっと秋葉原に出て仕事の買出し。ガード下の九州電気のおっさんは相変わらず怖い。あきばおーminiSDカードなど購入、また山手線の人になって、有楽町で降り、さきほどの携帯を受け取った。FOMAになって操作性が激変、いろいろとわからん。

日比谷公園のオクトーバーフェストに行ったが…

http://www.oktoberfest.jp/
そのまま、歩いて日比谷公園。「日本におけるドイツ」の関連イベント、オクトーバーフェストに行った。行ったのだが…。どうにも拍子抜け。中央のステージはそれなりにイベントで盛り上がっているのだが、オクトーバーフェストと聞いて期待するのは、なんと言っても「ドイツの生ビール」のはずだ。
もちろん、今回、ドイツからビールが直輸入されている。しかし、そのSPATENのブースはあんまり広くなくて、それにドイツのビールが泡を安定させたりするために入れるのに時間がかかるという事情も勿論あるんだろうが、買うために1時間以上行列している。

横のほうではアサヒビール出展のスーパードライレーベンブロイのブースがあり、そっちは馬鹿に広く、人も全然並んでいない。
私は、スーパードライは嫌いだ。しかし、これは私個人としての好き嫌いじゃなく、ドイツのビール祭りに好き好んでくるような人間が、良くも悪くもドイツの地ビールとは対極の方向に進化したスーパードライを飲みたいと思うか、という問題なんである。そりゃ、スーパードライスーパードライという方向性で完成度の高い美味い飲み物だと思う。だけどここで飲みたいですかあなた。顧客ニーズと全然違うでしょう。
中にはスーパードライを飲んでいる人もいたが、ほとんどの人はお茶を濁すような気分でアサヒビールライセンス生産しているレーベンブロイを飲んでいた。私も一杯飲んだ。もちろん、美味い。これも。だけど、それは期待してたのとは違うんだけどなー。
そのほか、食べ物も大層な行列が出来ていて、買うのに大層苦労していた。並んでいないところは並んでいないなりの見かけと値段と、まあ味はわからんけれども、そんなところ。だいたい、飲食系のブースが6つしかないのである。こういうイベントは、何が無くても食い物が無くちゃはじまらないと思うのだが。美味いもの食えば大抵満足するのだから。

それにしても思うのがタイ・フェスティバルの偉大さで、あれだけの飲食店を集めて整然と開催されていて、さながらアジールの雰囲気を醸し出しているのは、たいした努力の賜物なのだな、と感慨を新たにした次第。タイ料理屋に比べて、ドイツ料理屋はそれだけ少ないのかも知れない。だけど、ビールだけは何がなんでももっとなんとかして欲しかったような。パンだけ買って退散した。

杉本博司 時間の終わり

日比谷公園を出て、千代田線で乃木坂まで。六本木トンネルをくぐり、歩いて六本木ヒルズ。昼飯にTeでバジルのパスタ。んー、相変わらず微妙。

荷物が重いので100円のコインロッカーに荷物を預けて、森美術館へ。杉本博司「時間の終わり」展である。いや、凄い。凄いよこれ。私、失礼ながら杉本博司を知らなかったのだが、写真の可能性をこういう風に追求している芸術家がいるのか、とまず感動した。写真ってすごいんだ。
現実を写し取っているもののはずなのに、光と影、ピント、露光時間、さまざまなことをとことんまで突き止めていくと、現実なのか虚構なのか、そもそも現実を模倣した写真以外の方法による虚構が、写真に写し取られることによって現実と虚構を曖昧にされていたり。
最後、建築物を「焦点距離を無限の2倍にして」(この意味自体よくわからないけど)撮影した、ものすごいボケボケの写真があるのだが。てっきり、「模型を写したけど本物みたいでしょ」という作品かとおもってしまったのだ。いやさ、私の読解力の無さ底の浅さを笑わば笑え、って話なんだが、それだけ私の中で、現実と虚構が混乱していたのだ。なんと言うのだろ、静溢なんだけど、物凄い躍動感に溢れているというのか。んー、自分の陳腐な語彙が情けない。
例えば、三十三間堂の観音様。7年間交渉して撮影の許可を貰って、近世以降の装飾を一切排して、人工の光もまったく排して、朝の自然光のなかで輝く仏様を撮影。しかし、写真はその当時には絶対になかったのだ。ではその拘りの末に撮影されたものとはなんなんだろう。「写真に撮られた時点で現実ではなく虚構だ」というある意味での基本テーゼをひねらせてねじらせていったところ、突き詰めたところで現れてくるなんだか良くわからないもの。
とにかく、会場の作り、見せ方のこだわりが半端じゃないし、自然光を取り込んでいて、森美術館ってこういう使い方もできるんだ、という発見があったり、何度見てもその度に驚きと発見がありそうな素敵展覧会。いやあ、オススメですよこれは。
展望台からミッドタウンプロジェクトの進捗などを眺めてから、52階のミュージアムショップによって、横浜トリエンナーレのスタンプラリーの台帳を貰った。
http://www.yokohama2005.jp/jp/stamp.php
5つ集めると、Tシャツがもらえるそうな。ほとんど行く予定の展覧会ばかりなので、これも楽しみにしてみよう。スタンプ台帳自体もなかなか素敵な作り出し、スタンプもかわいい。

さらに徘徊

美術館を出て、さてどうしよう、さきほどのリベンジに神谷町までドイツビールを飲みに行こうか…とも思ったが、さすがに体を労って自制して、プールに行くことにする。
大江戸線に乗って東京体育館のプールへ。1.5kmほど、のんびりと泳ぐ。前の人に追いついたり、後ろから追いつかれたり、いまいちペースをつかめず。それなりにぐったり。
千駄ヶ谷から代々木経由で渋谷、東横線で帰宅。晩飯は、こないだ軽井沢で買ったソーセージを食べつつビール。そして、レトルトのカレーだった。

ああ、そうか

m9(^Д^)プギャー」ってのは、今日のオクトーバーフェストスーパードライのブースみたいな状況に使うと、ぴったりしっくりくるのだろうな。
ああ、それから、ドイツのビールを飲みたいときはこの店の神谷町店に行ってます。
Zato Trading Co.,Ltd|(株)ザート商会 オフィシャルサイト
前は違う名前で、もっと純粋にビールを飲む、という雰囲気で好きだったんだけどな。以前より値段が若干上がってしまったし。まあ、今も良いですよ。