日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

「ふつーにおいしい」は誉め言葉なのか

http://blog.goo.ne.jp/o-kojo/e/a69453ee1050bd7268d725fa76b09679
私に言わせると、「ふつーにおいしい」を使う場面は、少なくとも衝撃とか恍惚とか陶酔とかは無縁であり、これと言って突飛すべき特徴があるわけではないのだが、しかし、では不味いのかと言われればそんなことはなく、日常食べるに不愉快不都合無い味であるが、しかし例えば、何か調理法や食材選びにおいての工夫が見えない、乃至、工夫したことが味に活かされていないよね…的な、若しくは、ああ、素材のまんまであんまり下手な手を加えてないんだから、そりゃまあ美味いよね、的な、つまり殊更に美味いとか不味いとかの意思を明確に表明する衝動に駆られていないのに敢えてコメントを求められた場合に使う、という、ネガティブとは言えないけれどポジティブとも言えない…的ニュアンスですね。
で、これ、ぐぐる様に聞いてみたんですが

ふつーにおいしい の検索結果 約 17,700 件

随分使われてるね。いくつか用例を引用してみたけれど

・高地ってどこって疑問は置いといて。ま、ふつーにおいしいオレンジジュースでしたっと。
・なにがどうとか思うこともなく、ふつーにおいしいおいしいって食べてました。
・抹茶味のリアルさを追究すればするほど、ふつーにおいしい チョコレート菓子からは遠ざかっているような気がするのは私だけ?
・ふつーにおいしいですぅぅ(´ ▽`).。o♪♪ジュースィ. でも、カニ入りのほうがやっぱり おいしいなぁぁ.
・ふつーにおいしいボタン海老です。まちゃみが食べたボタン海老は特別仕様だったとふん でいます・・・
・ふつーにおいしいが、化調強すぎ
・あ、だからといって まずくはないですよ。 ふつーにおいしいです。
・健康云々も気になるのだけど、ふつ ーにおいしい飲み物として飲んでます。
・安いしふつーにおいしいのだが、以前のような衝撃はなかった。
・ふつーにおいしい、素晴らしいアイスでした。
・豆乳っぽさはほとんどないですが、ふつーにおいしい飲み物
・とんこつラーメン好きということもあり、ふつーにおいしいです。 けどこれといった 特徴は無いなぁ・・

んー。別にネガティブじゃないんだけれど、若干、含むところがある場合に使われていることが多いような気がする。まあ、なんらかのニュアンス込みのものを多めに引用したせいもあるけれど。
だので、「ふつーにおいしい」は誉め言葉だけれど含むところがある、という結論に勝手に達しておきます。

朝起きて

久しぶりにAMLを見る
http://list.jca.apc.org/public/aml/2006-August/thread.html#8296
この人の発言と、それに続くいろいろ。AMLの中でもいろいろ議論することもあるのだな、と知る
ところでこの矢野さんと言う方は、
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://list.jca.apc.org/public/aml/2006-August/008215.html
を書いた人ですね

日曜のうろうろ

昼前に出かけて、新宿へ。前に手に入れた招待券で、損保ジャパン東郷青児美術館ポップアート1960’s→2000’s』を見る。デイヴィッド・ラシャペルのゴム風船シリーズが不気味カワイイ写真で好き。しかし、どんなに尖がっても、それを丸ごと飲みこんで吸収してしまう商業的な文脈が存在する現代は、アーティストの人にとっては、いったい何をやったらいい時代なんでしょうかね。やっぱり妻有の山に篭るしかないのか。
勿論、ゴッホのひまわりも。実は初めて見た。一室だけ、ほかとは雰囲気の違う部屋に、ひまわりが、露払いにゴーギャンセザンヌを配して飾られていた。触りたいと思った。
東京麺通団に言ったら、どうしたの、と言うほど並んでいてあきらめて、金券ショップを順番に覗き、いろいろ購入。あるものを総額4万近く出して買ったのだが、地下鉄のホームまで来て、ブツを受け取っていないことに気がついて冷汗物で慌てて店に戻ったらすぐに渡してくれた。何をしているのでしょうか。ぼけてるのかな。
銀座に出て、松屋の催事場で「Design with Respect」 −心から尊敬するデザイン− を。さっきの金券ショップでチケット投売りしてたので。日本デザインコミッティー企画、コミッショナー深沢直人。日本デザインコミッティーのメンバーの皆さんが、リスペクトするデザインを集めてみました、という内容であった。イームズ制作の「パワーズ・オブ・テン」

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を初めて見て、ほほー、と関心。お客さんもそこだけ人だかりが出来ていたが、これ以外にもアルプス電気のスイッチとか面白いものがいろいろあって、そして一番グッときたのは『ミウラ折り』で有名な三浦公亮先生の、宇宙空間で開いたり閉じたりする不思議な構造体がうねうねと動く映像。その官能的なまでの動きに、映像に見惚れていたのであった。
それから、銀座から有楽町をぶらぶら。一点の曇りもない快晴。有楽町のガード下で遅目の昼飯、やきそば340円。JALのチケットカウンターで航空券の購入。地下鉄で恵比寿に出て、恵比寿麦酒記念館でビール少々。歩いて中目黒。駒沢通りと山手通りの交差点のところに、オサレな『BALS TOKYO』なんて店が出来てた。うーん、オサレ。しかしこの店、フランフランと経営一緒らしいですね。なあんだ。
http://www.balstokyo.com/
この『BALS TOKYO』が入ったリバーサイドテラスは、40年くらい前にできたかなり古いマンションで、その当時で一千万以上したらしい、という父親(元中目黒在住)の話を書き留めておく。