日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

そういうものなのか

仕事で溜池山王まで来て、遅めの昼飯を食おうとアークヒルズ付近にいたのだけれど。バイク便と自転車便の人が、なんでこんなに一杯いるんだというほど巷に溢れていて。そしてスタバで買ったコーヒー片手に高層ビルのエレベータを登っていく人達などを見ると、幻想の中のビジネス街を見るようで、なんだか笑ってしまったのだった。

今日のお仕事

6時起床、8時前に出社。体調が良くて仕事が捗りそうな、なんとなく全身を倦怠感が包んでいるような、なんともいえない体調。リアルじゃない、と言うべきか、とてもリアルと言うべきか、つまり仕事している自分という身体性が、なにかしら自分の考えるリアルなリアルと遊離している、という。そんな感じ。
昼前に会社を出て、溜池山王まで。順調に、大変順調に打ち合わせが済んで、やれ目出度や。遅めの昼飯を取ろうと、そうだ『ミンスクの台所』に行ってみたいが…と思ったものの、もうランチの時間は終わってるかな。だので、アカデミー賞の翌日でもあるし、はじめて『ウルフギャング・パック・カフェ』に行ってみた。ピザとサラダとドリンク。まあ、アメリカ人好みの味ではあるな…。
会社に戻るのも面倒なので、六本木まで歩いて、お仕事する。

森美術館『ジョン・ウッド&ポール・ハリソン』内覧会

夕方、森美術館の、『世界各国の才能豊かな若手アーティストを個展形式で紹介する「MAMプロジェクト」』の一環として開かれた『ジョン・ウッド&ポール・ハリソン』の内覧会に足を向ける。
ご案内をいただいた時点では、牛島達治的な、無意味に動く機械的なものを予測したのだが、もっと人間臭い。子供の遊びを大真面目に高いクオリティでやっている、というような作品。ただし、三次元の物体を二次元に落とし込むことによる映像的なトリックを援用しているのだが、しかしある程度以上の映像認識能力を持った人の視点だと、別にトリッキーではなく、実に下らない遊びを延々とやっているように見える。そこに現れる不条理というか不可思議というのはつまり、明らかに『無意味』な動きに対して人は無意味であるという大きな意味を見出すのであり、たとえば牛島達治の作品は崇高な無常観というものすら漂わせるのだが、今日の作品にはそれがなく、意味の片鱗を臭わせつつ梯子を外すので児戯にしか見えないのになんかクオリティ高いぜ、という苛立ち。個々の作品個別には見られる意味が、つまり意味らしいものを辛うじて見出し得るんだけれどもそれが取れてからが有限な(無限ループする映像ではなく終わりのある映像、フィルム作品なのである)範囲でもって無駄に長い、しつこい、そのしつこさに何か意味があるのかと考えているといつのまにか終わる。なんだかよくわからない、モニョるような感覚。面白いは面白かった。『笑い』展の片隅でやってます。

レセプションでビール

レセプションにも足を運んでみて、今日の会場は六本木ヒルズクラブだった。へえっ、という感じで興味津々眺めつつ、飲み物をいただくとビールだ、シャンパンじゃないのか、と一口含んでほうほう。
http://www.coedobrewery.com/
川越の『COEDO BREWERY』が作っている地ビールであった。伽羅、瑠璃、白、漆黒、紅赤と名づけられたそのビール、折角なので、全種類たっぷりといただく。どれもこれも味の個性の立ったビールであるのだけれど、特筆すべきはその色の美しさで、特に紅赤の鮮やかな色など素晴らしい。味のほうも紅赤の味が非常に印象が強い。
パッケージにも並々ならぬこだわりが感じられるのだけれど、これと言い奥の松と言い、森美術館に絡んでいる酒造メーカーはデザイン重視のところが多いな。そりゃそうか。コエドブルワリーは、WEBページもなにかのグランプリを受賞しているらしい。

スターバーというとことで、今日も今日とて、いろいろつまみ食いして美味、ケーキまでいただき、カタログと陶器製のコースターをお土産に貰って帰路に着く。
帰宅途中、車内で

信仰の現場―すっとこどっこいにヨロシク (角川文庫)

信仰の現場―すっとこどっこいにヨロシク (角川文庫)

を久しぶりに読み返してエヘラエヘラ笑っていたら電車を乗り過ごした。帰宅後、妹が買ってきた
http://www.belamer.jp/top.html
のケーキを美味しくいただく。チョコレートが濃厚でうまー。
そうそう、上記の本を読んでいたら、ページに挟まったレシートが2枚出てきた。1枚が近鉄名張駅前のampmで、11:20。もう1枚が大宮駅のecuteで、19:55。どちらも2005年6月24日。わからん。それなんて十津川警部?と思いながら日記を紐解いて
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20050624
なるほど、と納得する。いや、正確には、理解はしたが納得はし難いのだが。