日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

テレビ東京『温泉遺産の宿うんぬん』

だらだらと見てしまっている。まあ、よくある類の、微妙な芸能人が2人で温泉地に行く、というだけの番組なのだけれど。説明不足(というか、説明するつもりがない)ばっかりに、妙にドキドキなシーンが展開されたりするわけで。たとえば今回の場合、田尾夫妻が身延に行って、奥さんが妙に身延山に行くことに拘っていたり…とか、意味も無くドキドキするのだった。どきどき。
ほいで、蛭子さん。蛭子さんは、お兄さんと、九州の湯治場に行っていた。そもそも、蛭子さんは、バラエティ番組なんかに気軽に使ったいけないダークサイドかつアナーキーな人のはずなのに、あの意味の無い笑顔に惑わされてバラエティで使っちゃうんだもの。なんか、カットされているっぽいシーンとかに、言い様の無い隠しようの無いダークさが滲み出ているなあ、と思ってしまうのは、俺がいかんのか。二人の会話の中の『兄ちゃんは年金もみんなパチンコに使っちゃって…』なんて発言にどきどきするのだった。
で、何気なく覗いた2chの実況板で、

この兄さんも相当な猛者で、
父親が亡くなり葬式が終わって焼き場で父が焼かれてる数十分、
時間があった兄は弟に「パチンコ行くか?」と聞き「いいよ」と答えた蛭子兄弟

なんて座りの良い話を見つけて、ほっと安堵する私。

神楽坂のギャラリーへ

カラオケボックスで5時ごろに目を覚まし、お別れして、一旦帰宅。ちょっと寝る。朝飯食う。で、10時過ぎに出かけて、千駄ヶ谷へ。とっくに売り切れている、フィギュアスケートの大会のチケットを求める人が、東京体育館前に鈴なりになって『譲って下さい』という紙を掲げていた。雰囲気がズカファンに似ている。浅田真央の犬のぬいぐるみが、駅前のコンビに前で売られていたが、誰も買っていなかった。プールで2.5km、1時間弱で。
あがってから、中央線で飯田橋へ。歩いて、中小の出版社や印刷所が並ぶ中を抜けて、神楽坂のギャラリーへ行く。それにしても、現代美術系のギャラリーって、みんないかにも賃料の安そうな場所に固まってあるよね…

児玉画廊のコレクション展、高橋コレクションのできやよい、山本現代の児島サコ、ユカササハラギャラリーの川口奈々子。できやよいの、人の顔で埋め尽くされた絵の数々もインパクトがあったけれど、児島サコのグロテスクな生命力に満ち溢れた絵に一番心打たれた。
江戸川方面に出て、凸版印刷の、印刷博物館へ。

第一次世界大戦時のプロパガンダ・コレクションの展覧会『モード・オブ・ザ・ウォー』。ほとんどがアメリカの、国債を買おう、戦地に赴こう、と呼びかけるポスターの数々。凄いボリューム。アメリカのような国で、いかにして戦争に対して人々を扇動していくか。その技術を見せつけたれた。恐ろしや。印刷博物館は初めて訪れたのだけれど、想像していたよりもはるかに立派な博物館で驚いた。社風を含めてイケイケドンドンな大日本印刷に対して、トッパンのインテリっぷりが際立つ。電通博報堂のような関係か?(まあ、電博の売り上げの差が埋めようが無いのに対して、大日本とトッパンは競り合っているけど)

銀座も巡り

飯田橋に向かう途中、『是はうまい 肉そば』なる看板に惹かれて、立ち食いで肉そば。普通だった。肉はちょっと、良いものを使っているかな、と思ったけれど。
飯田橋から東京へ。吟醸バー蔵66で一杯だけ引っ掛けた後、八重洲ブックセンターに長居。それから、ギャラリー小柳で小川百合、メゾンエルメス藤森照信の『メゾン四畳半』、HOUSE OF SHISEIDO に寄って、SHISEIDO GALLERYの内海聖史。メゾンエルメスは、四畳半の住居が3棟、今まさに建築中だった。できた頃にまた行ってみよう。
有楽町のビックカメラを覗いてから、帰宅する。