日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

嬉しいような、困ったような

8時前に会社を出て、本日のお宿、「本町アルティ・イン」へ。部屋はなかなか広くて清潔感があり、フロントの対応も明るくて良い。今日の部屋はLAN接続が無かったが、部屋によってはあるようだ。楽天トラベルで5500円なので、以後常宿にしてもよいかも。
晩飯がまだである。目の前に、何故かフランス国旗とイタリア国旗を両方出している(国際会議でもしているのか?)店があるのでここでもいいが、駅から歩いてくる途中に雰囲気の良さそうな店があったので行ってみる。「遊亀・淀屋橋」という店で、これが実に大当たりだった。
入ってみるとまだオープンしたてらしい。カウンターに座って、とりあえずビールを頼んでからメニューを見る。どうやらこの店は、滋賀にある「岡村本家」という酒蔵の直営店らしい。そのため、日本酒は、蔵元の「金亀」の純米吟醸が一合400円で飲めるようになっているし、近江の小規模な蔵元のお酒がいろいろ楽しめるようだ。
ビールが運ばれてきて、つきだしは田作り。これが旨い。つきだしが美味しいと期待が持てる。
食べ物も近江、琵琶湖の地物ばかりのようで、まず「とりあえず」と「とりわさ」を。「とりあえず」は、赤い蒟蒻、甘露煮、鳥の甘煮、丁子麩が少しずつで、どれも美味しい。とりわさも良い。しかし、うまいので、まずいことになった。明日も仕事だというのにこれは飲まずにおかれないではないか。
金亀の純米吟醸の「緑60」を頼む。こぼれんばかりに注いでくれる。端麗できりっとしている。さらに鮎の一夜干し、とうふサラダ。日本酒も金亀の「梅のいおり」を追加。こちらはあっさりした中にもコクがある。鮎の一夜干しは頭から尻尾までバリバリと食べてしまえる。とうふサラダは野菜がたっぷりで一人で食べるにはちょっと多すぎだが、良い。
最後に漬物の盛り合わせと「鮒すしの茶漬け」。鮒すしは、実は食べるのははじめてでちょっとドキドキしながら食べてみる。ちょっと、お茶漬けのだしに、鰹節を奢り過ぎの感があって風味が鰹節ばっかりになっているが(こういうものなのかな)、鮒そのものを食べると、なんというか、ああ、日本人でよかったなあ、という味である。発酵食品文化万歳である。
店長さんがご挨拶にこられて、どうやら蔵元の若旦那らしい。まだ30前かな?開店したのが11月末だそうだ。大学は東京に出ていたそうで、いろいろお話。お酒までご馳走になってしまった。近々雑誌にも載るみたいだが、これは大変良い店を見つけた。また次回も本町に泊まって、今度は人と来る事にしよう。
ホテルに帰ってそのまま就寝。