大学受験に良い思い出はあまりない。一年浪人して、最後の最後に滑り込みで引っ掛かったなあ、という感想しかない。ま、大学生活自体は大変満足しましたが。
センター試験の申込書に、受験料の払いこみが日本銀行の本店でできると書いてあったので、友達と一緒に学校帰りに行った。警備員に胡散臭い顔で見られながら（実際にどうだったかは知らない。胡散臭くみられたような気がしただけかもしれない）、黒塗りの車ばかりが出入りする車寄せから中に入ると、馬鹿高い天井に窓口が並んでいた。結構待たされて窓口で振り込みを済ませたが、窓口の人が「毎年、結構いらっしゃるんですよ」と言っていたのを覚えている。今でも出来るのだろうか。結局、センター試験は何の役にも立たなかった。
もう一つ、都内の某大学の試験が二日に渡っていたのだが、両日の行きと帰りの合計四回、すべて別の駅から乗り降りしようと決めた（なんでそんなことを決めたのか良く分からない。ハナから受かる気も無いが故の一種の逃避行動だったと思う）。２日目の朝、駅からの途中で案の定道に迷い、半泣きになりながら細い路地をうろうろした記憶がある。なんとかギリギリ、たどり着けたものだが。結局、受けただけで何の役にも立たなかった。
大学受験に良い思い出はあまりない。
