日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

山田先生飛ばし過ぎですよ!

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く』で話題の山田昌弘先生であるが、この先生は学芸大学の教授で、家族社会学が専門であるらしい。で、関連書を漁る中で読んだのが、『「郊外」と現代社会 (青弓社ライブラリー)』の一編、「近代社会の揺らぎ」である。これはパルテノン多摩での講演を起こしたものなので、砕けた話が多くなるのもむべなるかな、なのだが、それにしてもぶっちゃけすぎで面白い。

子どもの学校の成績がいい夫婦は仲がいいんです。
結婚というのは「はずみ、なりゆき、腐れ縁の三つしかない。この三パターン以外で結婚することはありません」
(恋人同士は)とりあえずはセックスすることが目標なんですけれども、その目標を一回乗り越えてしまうと、そのセックスさえもはっきり言ってマンネリになってしまって、楽しくなくなってしまうみたいです。私はそういう経験はありませんが。
なぜ日本で六〇年前後に強姦事件が急増したかということについては、ほとんど百パーセント明らかです。売春防止法ができて、赤線が廃止されたとたんに強姦事件が急増するのです。
(高齢女性の自殺は同居家族と仲がいいからだ、という説を出して)嫁と姑がいがみあっていたら、両方とも意地でも長生きするんですよ。死んだら相手の思うつぼだから(中略)これはあくまでも説です。自殺したばかりのところに、「仲よかったですか」なんて調査で聞けませんからね。そこが社会調査のむずかしいところです。
いくら家事を一生懸命やっても、夫の年収が一千万の人に、夫の年収三百万の人の生活が勝てるかといったら、絶対勝てません。
郊外に育った若者は、親と同居、個室あり、専業主婦の母がいっさいの家事をする。自分の収入は小遣いとして自由に使える。それも半数近くは月十万円以上。自分の給料の大半が自由に使える。いいですよね。私も一回そういう身分になってみたい。
手づくりするぐらいの手間があるんだったら、その時間働いてゴディバのチョコレートを買ってくれるほうが、私はずっといいんですけれども

さらに、学生の恋愛相談にまでのってくれるらしいです。

もてる人はますますもてて、もてない人はますますもてないと学生に言ってひんしゅくを買うんですけれども、「先生、もてない私はどうしたらいいんでしょうか」という質問がよく来ます。答えは簡単です。もてない人はますますもてないんですから、ひとたびもてる側に入ってしまったらもてつづけるわけです。
つまり、男性は、気に入った親しい女性のリストを百人ぐらい書く。そして上から順番に告白していけばいいんですよ、どこかで止まりますから。ちゃんとそれをやるぐらいの勇気と努力がある男性なら止まります。それをやらないからもてないままなんです。女性にはどう教えているかというのは秘密です。

山田先生、すげえよ、尊敬します…