日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

同期の日記を読んで反省する

zaikabou2005-02-26

外苑前の梅窓院の参道。今日、寄り道してみた。
ちなみに、竹が真っ直ぐではなく内側に向って傾いているが、「もともと狙ったデザインなのですか」という質問に対して隈研吾氏は、もとはこのような予定ではなかったのだが、植えたら真中に向けて傾いてしまって、しかし、『これはこれでおもしろいじゃない』ということになった、と答えていた。ホントかね。
竹は生育が早くて、ある程度育った状態で移植できるから、狙った通りの効果を出せるので、最近の建築によく使われるらしい。しかし、その竹にしても予想外の生育をして面白いことになるのだな。
最近の建築に使われる素材って、多分、建築家のイメージをそのまま形にしやすい素材が多いのだろう。だけど、建築物はいつまでも、何十年も風雨に晒されて残っていく。完成した姿だけのイメージで建築してしまって、経年劣化の味を意識しなかったら、ある程度の時間が経つと本当に古くて汚いだけのものになってしまうのではないか。あるいは、汚くならない分、却って流行とズレた感じが強調されはしないか。石、木、鉄、銅などは、始めから経年変化を折り込まざるを得ないけど、プラスチック系や錆びない金属は経年変化を意識しにくいから。
経年変化しない、しにくい素材は技術としては素晴らしいけど、クリエイティブとか景観とかの面からはどーなのよ、と思った。