日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

雑誌を整理

朝から家にいた。久しぶりに本腰を入れて部屋を片付ける。私にとって「部屋を片付ける」とは、イコール「本を整理する」なわけだが。いらない雑誌とか縛って出す。週刊新潮週刊文春は、よほどのことが無い限り毎週買っているのでよくたまる。SPA!もいい加減買うの辞めようとは思うのだが、火曜日になると、坪内祐三福田和也のぐだぐだ対談目当てでつい購入してしまう。あとは日経ビジネスとかダイヤンモンドとか、興味のある記事があると買っている。
東京人は最近は毎月買っていて、これは保存。「住宅情報別冊 都心に住む」も今のところ保存しているけど、将来的にどうするかは考え中。いや、こんな都心のマンションなんか到底変えないけど、読み物として面白いのでつい毎号買ってしまう。
コミケで買ったいろいろを整理していたら、下のほうから「メメントモリビル」の切り抜きが出てくる。おお、嬉や。都築響一辛酸なめ子森美術館のオープン記念に依頼されて作った写真漫画なのだが、「ネガティブすぎる」とボツにされてお蔵入りした作品。SPA!に四回に分けて掲載されたので、切り抜いて取っておいたのだった。
六本木ヒルズのわかりやすい成金趣味を皮肉った作品で、非常に面白いのだ。また、六本木ヒルズを肯定する立場とまったく矛盾するものではないと思うが。まあ、もしも自分が発注者で、これを持ってこられたら「えー、ちょっとこれは…」と思うだろうけど。六本木ヒルズの魅力って、そういうわかりやすい成金趣味をお文化で包み込もうとする強引な姿勢そのものと、そこの弱みに付け込もうとする美術方面との鬩ぎ合いにあると思うから。
しかし、「ボツにした」ということすらメディアで明らかになって、どういう文脈で世間に理解されるか(世間って言ったって、一部アンテナを張っている方面だけだろうけど)は森ビルの中の人もわかっているはずだから、作らせたこと自体に意味があったのかもしれない。
どの後、雑誌アイデアの304号に完全収録されたらしい。辛酸なめ子の「ぬめり草」にも収録されたが、こちらは白黒だそうな。
アイデア No.304 | Fujisan.co.jpの雑誌・定期購読

ぬめり草

ぬめり草

作業しつつ、映像の世紀のDVDを順番に見直す。ブダペストの蜂起の場面で、市民が戦車に乗りながら日の丸を掲げているのが気になった。なんで?日露戦争にあやかって、なのだろうか。