日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

何度も飯、酒

17階にあるラウンジで夕方はカクテルが飲み放題、というので行ってみたら、きちんとオードブルはあるし、飲み物もカクテルにワインにウィスキーにビールに色々あって、簡単に食事が済ませられそうな勢い。オリーブがうまー。ティオ・ペペとか赤ワイン(メルロ。産地その他は知らん)とか結構飲んで、程よく酔った。
ここのホテルは上層階に泊まるとチェックインも朝飯もそのほかなんでも17階で用が済むので、ホテルに泊まり慣れている人には煩わしさが無くてよいのだろうが、私のようなミーハーな人間には、ロビーも素通してしまって楽しみが失われるなあ、と思うところではある。
さて晩飯だ。どこにしようか。ガーデンプレイスのお城の1階に電話してみたら満員だと言うので、ロゼッタというところに電話。9時くらいなら大丈夫です、と言うので、今さっきいろいろ食べたばっかりだし、9時に夕飯と言うのはスペイン人みたいで良い、などと考えて、そういうことにする。ちなみにお城は、2階のコースが35,000円で1階のコースが5,00円と7,500円だそうな。35,000円で18皿、いったい、何を食わせるのだろうか。
ロゼッタは線路を跨いだ向こう側にある隠れ家のレストラン。
ぐるなび-宴会・グルメ情報検索サイト
『隠れ家』『創作』『箸で食べる』『バースデーを演出』とキーワードを並べていくとヒジョーに嫌な予感はするのだが、AskUでも評判が良いみたいだし、「ぐるなび限定!! 初夏のロゼッタスぺシャルコース」というのに惹かれたのでまあよかろう、と行くことにする。
9時前に着いてすぐに席に通される。「隠れ家」というので確かに一軒家っぽくて広くは無いが、狭苦しい、と言うほどでもない。前菜に神戸牛の握りとイカソーメンとカツオと穴子の煮こごりと生ハムが出てきて、いったい何の店なのだろうと驚愕し、ついでに説明してくれる店員さんが「これは穴子を煮こごりにしたヤツで…」などと大層フレンドリーに説明してくれるので、悪いほうの予感が当たったか、大丈夫かいな、と心配したが、食べれば美味い。素材が良い。イカも肉も穴子も甘い。キャンティ・クラシコをハーフボトルで貰う。
その後のスープ、平貝とカラスミのパスタ、伊勢海老、和牛と、どれもみな判り易い味で大変結構で、まあ判り易い味とは誰でも楽しめる味であり、ボリュームもあって結構であった。ギシギシと鳴る螺旋階段を下ると地下がワインバーになっていて、デザートとコーヒーはこっちで食べる。ここまでがコース。今回は10,000円のコースが6,000円だったが、これで6,000円なら良いのではないでしょうか。ただ、飲み物の値付けがやや高いように思うし、いずれにしても正規料金だとCPはやや悪い店か。全体的に素材で目を引く吉兆商法に近いものがあるので、所謂口うるさい美食家の方にはお勧めしない。
でもわたしらは口うるさい美食家の人ではないので非常に満足して、ぶらぶらとホテルに戻った。

部屋からの夜景は綺麗で、程よく酔いは廻り、ホテル自慢のヘブンリーベッドの寝心地はさすがによろしくて…おやすみなさい…