日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

平日の昼間に

東京駅についてもまだ早い。会社に戻るのも億劫なので、寄り道。有楽町駅まで出て、駅前をぶらぶらし、鹿児島の物産館で柚子こしょうを購入。さつまあげも美味そうだった。その後、能登の物産店も覘く。有楽町、東京、銀座周辺は、地方の物産を扱う店が本当に多い。んで、よく利用している。特にどさんこプラザはちょくちょく行く。まとめサイトは無いか知らん、と思ったら、当然のごとくにあった。
http://homepage1.nifty.com/yanaken/kandagawa/goods/zenkoku.htm
これは重宝するな。
近くに三信ビルがあったので、ひさしぶりにのぞいてみた。郵船トラベルも移転してしまったのだな。「写真を撮らないで下さい」の掲示がしつこいほどしてあって、それはよっぽどのことなのだろう。皆写真を撮りまくりだったのかな。
日比谷駅から地下鉄の日比谷線で中目黒に出て、綱島まで。7時前だったので、美容院に寄ってさっぱりする。古本屋に入ったら、「死霊」の文庫本揃いが半額だったので思わず購入。まったく新品同様に綺麗で、買ったは良いが読むのを諦めたのだろうか。

死霊(1) (講談社文芸文庫)

死霊(1) (講談社文芸文庫)

私がこの本を最初に読んだのは高校1年生のときで、NHKの「埴谷雄高 死霊の世界」という特集番組がきっかけだったと思う。まだ9章は世に出ていなかった頃だ。ナレーションが蟹江敬三で、埴谷雄高がひたすらテンション高く語る語る語るという内容であった*1。その不可思議ながら魅力的な世界に惹きこまれて、目黒区立図書館で手に撮り、圧倒的な迫力に身震いし、古本屋に探しに言った。
日本文学史上最高傑作とか、形而上でうんぬんとか言うが、私にしてみれば、これもドグラマグラ奥崎謙三と等価なのだ。薄っぺらい読み方しかしてない、という指摘は全くその通りで、そうなのだが、しかし、私にしてみれば等価に「遠巻きに観察してワクワクしながら楽しむ」対象であった。
帰宅後、かばんの重さに耐えかねて、ひっくり返して整理したが、大分不要なものを処分したものの、それでもまだまだ重い。なにか根本的な問題があるように思う。

*1:ビデオ化されていたようだ。http://www.nhk-ep.com/view/270.html