日毎に敵と懶惰に戦う

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三井記念美術館へ

一歩足を踏み出すと、ようやく一息ついた気分に。東池袋の駅に出て、有楽町線東西線を乗り継いで日本橋駅に出て、北に向かって歩き、日本銀行脇の三井本館へ。先日オープンした三井タワーに続き、三井本館内に三井記念美術館が本日オープンなのだ。
三井タワーと三井本館は繋がっており、三井記念美術館の入り口は三井タワー側にあるのだが、美術館そのものは三井本館の7階にある。それはそれは立派な入り口を入ると、うじゃうじゃとスタッフの群れ。丁重に案内されて、重厚なエレベータで7階に向かい、1000円也を払って入場する。
展示室は7室に分かれており、一つ目と二つ目の部屋は三井本館が作られた当時の壁がそのまま生かされている。
今回の展示は「美の伝統 三井家伝世の名宝」ということで、要するにうちにはこんなに一杯お宝がありますよ、というひけらかし大会なのであるが、しかし良い物は良い。国宝、重要文化財がごろごろとある。それぞれの解説に、「どうやって三井家に伝わったか」という来歴が書いてあるのもまた面白し。
黒楽茶碗「銘俊寛」の漆黒の美しいこと。円山応挙の「雪松図屏風」など誠に結構だし、工芸品はどれも息を呑む美しさ。能面も素敵なものが沢山。スタッフが多すぎて目障りなのと、お客さんもちょっと多すぎるのはオープン日だから仕方ないだろう。
出て、三井タワーのほうの千疋屋総本店を眺めて「誰が買うんだ、一つ1200円の梨とか2000円のりんごとか500円のみかんとか」などと庶民相応の悪態を吐いたあと、2階にある千疋屋パーラーをのぞき、こちらは思いの他高くないので入ろうかと思ったが、沢山並んでいるので諦めた。