日毎に敵と懶惰に戦う

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ようやく見たよ「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」

7時起床、飯を食って9時過ぎにでかける。東横線、日比谷線で六本木。下手な時間に行くとえらい混んでいるので、開場直後に入った「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」である。世界中で一年に一回しか公開されないと言う「レスター手稿」が公開されている。これ、ビル・ゲイツの個人所有物なんですね。
展示の最初は、手稿に書かれた天体、水力学、地球物理学などについての解説。水の波紋やつきの満ち欠けなどの簡単な実験器具があり、会場が科学技術館と化していた。
次の部屋が生のレスター手稿。照明が非常に暗く、それぞれの手稿を順番に照らしていくので、読むのに骨が折れる。いや、読むって言ってもろくに読めないから、眺める、というのが正しいんだけど。しかし、500年前に、当時の水準から言ったら桁外れの事を考えていた、まさしく天才の直筆を拝んでいると思うと、やっぱり興奮するものがある。波の強さを制御するためのブロックなんてのもあって、なんて先進的なことを考えていたのだろうか。このレスター手稿は、そのほとんどの部分が水力学関係に割かれている。
次の部屋では、これ以外の手稿のデジタルアーカイブ。これも見応えがある。スケッチ満載の手稿を次々眺める恍惚。思わず見入りますねえ。カタログにレスター手稿のレプリカがついて3200円、ってのにちょっと惹かれたけど、買わなかった。
それから、杉本博司展のほうも、もう一度。MAMCの会員だと、何度でも気軽に来る。外国人を中心とした一団がいて、館長のデヴィッド・エリオット氏と副館長の南條史生氏が案内していたので、きっとVIPなんだと思うが、誰かは判らず。