日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

挑発に負けないで読む(途中)

先週、六本木の青山ブックセンターで購入。サイン本だった。前口上と序章で、森巣博が飛ばしすぎ。斜め上に飛びすぎ。ここから立ち読みしていたら、まず買わなかっただろう。この時点で、相当数の読者が置いてきぼりになる。で、森巣博と比べると、森達也のなんと常識的なことよ。さんざん言いたい事言って「じゃあ、森さんどうぞ」とバトンを渡された森達也の困惑振りが面白いが、しかし、森は森巣博の挑発に乗らずに淡々としゃべりだし、読者を引き込んでいく…。
という構図なのだが、途中まで読んだ感触で言うと、これは刑事二人のオトシの伝統芸を見ているような気分になる本で、つまり森巣博が極端なこと言って読者ドン引きになったところで、森達也が懐柔する泣き落としする、読者なんとなくほだされて納得する、という構図の本ではないのか知らん。
一種の芸としては面白いかもしれない。続きはまた明日。内容そのものについては、そのとき触れます。