日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

さらに刹那的に

8時、ルームサービスのコーヒーと共に目を覚ます。窓の外には快晴の富士山…うーむ、長野県知事みたいである。ちなみにこの朝のコーヒー、無料で作れるゴールドパスポートというポイントカードのサービス。
とりあえずもう一度スパに行き、今度はプールで泳ぐ。
副鼻腔炎にプールはご法度、というは後になって知ったことである。それにしても、外国人ばかりである。家族連れは旅行なのか、出張に家族を連れてきたのか、赴任者が家族を呼び寄せているのか。47階の大きな窓に向き合うランニングマシーンは、まるで空の上を走っているような気分にさせてくれる。その後、サウナやら風呂やら。しかしこのホテル、どこにいてもロストイントランスレーションそのままな体験ですね。あの映画はまったくもって、パークハイアット東京の宣伝映画である。

話が脱線しますが。ロストイントランスレーションの中で、ビル・マーレーがホテルのシャワーの位置が低くて困惑するシーンがありますよね。あれは日本人の背の低いのを馬鹿にしている、と受け取る人がいるらしいんですが。でも、外国人御用達のホテルでそんなことがあるはずが無いのです。
で、あれの直前にエレベータの中で背の低い日本人に囲まれるシーンがありますよね。で、それによって主人公が「日本人の背が低いのでシャワーの位置も低いはずだ」と思い込んでしまい、シャワーの位置を調整する事をしなかった。外国人御用達のホテルでそんなはずは無いのにね、異文化理解がこじれちゃってるね、という、ある意味、ビル・マーレーの行動の滑稽さを笑いつつ、異文化交流の困難に思いをはせるべきシーンだと思っていたのだが…。違うのか知らん。
さて、部屋に戻ると、ちょうどルームサービスで朝食が運ばれてくる。窓の外の富士山を眺めつつ、静かな朝食。

こういうのも悪くないですね。チェックアウトが14時なので、食後もゆるゆると過ごして出た。チェックアウトのお会計…。うむ、これは…せいぜい、年一度のお楽しみですね。普段は血眼でネタを探す毎日ですが、その努力も放棄させる気持ち良さでございました。