日毎に敵と懶惰に戦う

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ホームレスに「方丈記」的な幻想を抱くことの弊害

http://www1.odn.ne.jp/~cex38710/thesedays8.htm
この「近況」の、2月2日と2月4日。「野宿者ネットワーク」から来たメールに、野宿者の現状についての現状が丁寧に説明されていて、分かりやすい。
先日の「公園生活者に住民票」の問題にしてもそうだけど、住民票が無いと生活保護も貰えない、職安に言っても仕事を紹介してもらえない、という現状があって、どうもこのあたり、日本の戸籍制度の問題が根本にあるような気がしてならない。…なんて言うと、なんか典型的な「戸籍制度と天皇制と被差別部落うんぬん」とか言い出すレフトな人みたいですが。でも実際、そのあたりの、行政の意識の問題があると思う。
それから、大石英司タンの

せめて一級河川の草ぼうぼうの河川敷で御近所を巻き込まずに暮らすくらいの節度は欲しい。何の権利があって市民の憩いの場たる公園を占拠するんだ。

に対して、支援者視点の人が何か意見を言ってくれるみたいなんだけどhttp://0000000000.net/p-navi/info/column/200602031853.htm
これは興味深いので期待したい。確かに、私もこれ(大石英司)に近い考えを持っているが、おそらく、ホームレスの現状をよく知らずに、昔からのイメージでぼんやりと考えていることが原因なのだろう、ということが一つ。
それから、ホームレスに鴨長明と言うか、「方丈記」的な幻想を抱いているのも根深い問題のような気がする。よくあるでしょう、「大会社の社長が、時々忙しい日々から逃避するためにホームレスをする」みたいな話。一種の、貴種流離譚に近い幻想
ホームレスに対して、一種の憧れに近いものを抱いているから、その人達が暴れている(テレビで見る限り、行政の代執行に対して過剰に権利を主張したり、暴れているように見えてしまう)のを見て反発を覚えてしまうのかな、と。