日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

そんなに「いいひと」になりたいのだろうか

「戦時中、日本は朝鮮半島に良いこともした」みたいに言う人がいて、それに対して「人口は増えたのか減ったのか」「食糧生産は増えたのか減ったのか」みたいな論争をやっている人もいる。
別に事実認定としては大いにやっていただければいいと思うし、今後の経済発展に資することや今後の植民地経営*1に資することになろうかとは思うが、それをもってして「いいことをしたんだから恨まれる覚えは無い」ってのはどうなのか。
結果がどうであれ、他所の国にあれこれ指図されたり強要されたりした人達に「恨むな」というほうが無理な話で、たぶんそれは屈辱的なことだろうし、実際に経済的に発展したのかどうか、とはあんまり関係が無い気がする。
つまり何がいいたいかというと「恨むな」とか「恨んでいることを表出するな」みたいな内面に踏み込む言及はナンセンスもいいところで、「恨んでいるかどうかしらんけれど、俺たちは最善の植民地政策をやったのだ」*2と淡々としていればよいのではないか。なぜ、そんなに「いいひと」になろうとするのか。
そんなところで良心の呵責に悩まされるくらいなら、植民地など持たないほうが良かったのだろう。

*1:まあ、そんなものは無いと思うが

*2:私はそう思っているわけではない、念のため