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関連して、松江の和菓子

上記に関連して、これは非常にニッチな話なんだけれど、松江の和菓子について。松江は松平不昧公以来の伝統で、お茶と和菓子が盛んな土地。なので、いまでも代表的なお土産として、いくつかの和菓子が有名。
ところが、和菓子屋が何件もあって、それぞれで同じ名前の和菓子を作っている。いったい、どこが元祖なのか。どこで買うのが正しいのか。で、こんなサイトがあった。

しかし、これらの和菓子は明治維新を機に一旦途絶えたものを、古老や茶人をたずね、文献を読み解き、なみなみならぬ努力の末、松江の和菓子職人たちがよみがえらせたものなのです。明治中頃、彩雲堂の初代が「若草」を、風流堂の初代が明治20年頃に「山川」を復活させ、「菜種の里」は三英堂が昭和4年によみがえらせました。
http://www.tokusen.info/kashi/matue/01.html

というわけで、どこが「復活させた」ところが元祖と考えればいいらしい。で、著名な和菓子屋の中で、どれを販売しているのか、どこが元祖なのかをまとめてみた。

風流堂 彩雲堂 三英堂 桂月堂
山川
若草
菜種の里
朝汐

「山川」は、「日本三大銘菓」にも数えられるお菓子。「若草」もそれぞれのお店が作っている。「菜種の里」は、『三英堂』によれば「山川」「若草」と併せて「不昧公三大銘菓」の一つなのだが、『三英堂』以外にそんなことを言っている人は無し。しかも、三英堂以外では販売していない。登録商標なのだろうか?
「朝汐」も松江の伝統銘菓らしいのだが、どこが復活させたのか、などの情報は無い。『桂月堂』はどれの元祖でも無いらしいのだが、「山川」「若草」「朝汐」とも製造販売している。
というわけで、松江のお菓子を買う場合、「山川」は『風流堂』、「若草」は『彩雲堂』、「菜種の里」は『三英堂』で買うのが正式らしい。無論、味の良し悪しについてはこの限りではない。