日毎に敵と懶惰に戦う

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そういえば、赤福と御福餅

伊勢名物といえば赤福だが、新幹線のホームで、「御福餅」という似た製品を売っている。一般には赤福が有名なので、パッケージの似ている御福餅は「パチモン」扱いされがちであるが、「御福餅のほうが実は歴史が古い」という話もある。しかし、それは巷間流布されガセネタだ、との説もある。どっちだ

御福餅公式サイト

http://www.mint.or.jp/ofuku/
創業:当社は今より200有余年前、現在の店主小橋家の遠祖が伊勢国の宮川の川畔、伊勢参宮街道筋に茶店を開設したのが始まりである。
設立:明治16年4月14日
商標登録:大正12年2月17日

赤福公式サイト

http://www.akafuku.com/
創業:赤福は、江戸時代中期、宝永4年(1707年)に伊勢神宮内宮の五十鈴川のほとりで餅屋を始めました。
設立:1954年(昭和29年)
商標登録:不明

創業そのものとしては、赤福の方が古いけれども、会社設立は御福餅のほうが古いというわけか。だから、「御福餅のほうが古い」という言説もまったくの嘘ではないのかも。
で、赤福のサイトを見ると、要約すれば「戦後の混乱期に闇原料を使って営業するを潔しとせず、昭和24年まで営業を再開しなかった。その間、類似品が14もでまわったが、再開後わずか数年で勝ち制した」という記述がある。「御福餅」は、この「14」のうちに入っていないのだろうか。
そもそも、御福餅は、店の場所が伊勢市ではなく二見町であるので、赤福とはあからさまな競合はしていなかったのかもしれない。