- 作者: 泉麻人
- 出版社/メーカー: 情報センター出版局
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 単行本
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一言で言えば東京のトリビア満載のネタ本なのであるが、トリビアみたいなカラリ、としたものがなく、泉麻人がじとっ、と近づいてくるような、実に鬱陶しい出来に仕上がっている。
「東京」を題材にして「カルトQ」を作ったらこうなります、的な、なんだか80年代〜90年代特有の業界臭というかなんというか。いや、どれどころじゃないな。問題は言い訳に過ぎず、とにかく瑣末な知識を披露したい泉麻人の顔だけが見える、というか。
とにかく稀有な本に仕上がっていることは確かで、泉麻人の断末魔というか、生き様を無理やり見せられたというか、とにかくなんだか言いようの無い衝撃を受けた、ということだけ申し添えておく。ちなみに問題をいくつか抜粋。
「東京を舞台にした次の曲の中で、フランク永井が歌っていない出鱈目の唄はどれ」
「通称『ルノアール』の正式名称と本社の所在地を答えよ」
「次の街のなかで、『アメダス』が無い場所は」
…全般、こんな感じです。