日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

横浜に行って

起きたら10時。うう、足が痛い…昨日、ビジネスシューズで山道を歩き倒したのがいけなかったのだろうなあ。自転車も随分漕いだし。
半分ぼんやりしつつ、仕事片付けたり、日記をつけたりする。昨日買ったふきのとう羊羹を食べたら、本当にふきのとうの味がしてびっくり。
3時も近くなったころにちょっと出かけて、馬車道まで。BankART1929に行き、ホールで『Bamboo Bank 緑陰銀行 松本秋則展』の、竹から作られた不思議な楽器か奏でる音を聴きながら、ウィルキンソンの瓶入りのジンジャーエールを飲んだ。確かに「ドライ」なのにあんまりドライじゃないね。

目を閉じると不思議な竹林にいるような、とても心地よい空間で、今月末までの展示ですが、ご近所の方は行かれると宜しかろうかと。ところで、『BankART Club』という組織の会員を募集しており、年会費1000円だというので入会したが、会員券も出来ていないので少し気長にお待ちください…とのことでした。はあ。
みなとみらい方面に歩く。横浜美術館に出て、『日本×画展』を。松井冬子の、性的モチーフが分かり安すぎるくらい横溢した怪しげな絵の数々。ん、私が性的モチーフばかり読み取ることに問題があるのかなあ。しかし、これもまた狂気なのだけれど、しりあがり寿の部屋全体を埋め尽くす物凄い絵はさらに狂気。これはですね、実物を是非美術館で見ていただきたい。部屋の四方、高い天井までを埋め尽くす、どう見てもしりあがり寿です、なフザケタ絵。素敵。
中村ケンゴの、なるほど、家の間取りってのは抽象絵画になるよね、ってな作品とか、小瀬村真美の動く日本画とか、なかなか興味惹かれる楽しい絵が沢山あった面白かった。常設展示のシュルレアリズムや、木村伊兵衛の写真も堪能。
売店にいったら、松井冬子Tシャツ5775円というのが売ってて、この人の絵よりも自意識の方が狂気かも知れんなあ、などと思ったりしたわけで。
またとぼとぼと歩いて、木曜日にオープンしたばかりの『横浜ベイクォーター』へ。私はミーハーですので。オープン初めての日曜日、しかも夕方で大変に混雑。

たしかに立地は良い。眺めは良い。建物は最近流行の、なんというか回遊型と言うのだろうか、無理矢理迷いやすいような、動線どうなってるのよ、な作り。
店舗は、タラソテラピーとかヨガとか、ペットホテルとか、おひとりさま系の女性をターゲットにしたサービスが目立つ。物販のほうは、関係無い芸能人が花輪を出している店とか、おまえセレクトショップだかなんだか知らんが商売する気あるのか、品物はどうした品物は、みたいな店がぼちぼちあるのはオープン当初のご愛嬌として、それにしても似たような店ばかりで、それから飲食店が多すぎて、大丈夫なのだろうか、と人事ながら若干不安に。まあ、頑張ってください。一つ、靴屋が、手ごろなスニーカーとか一風変わったデザインの靴とか並べてて、興味を牽かれた。
そんなこんなで、ぼちぼちと帰宅。ところで、横浜駅からここに行くときは、そごうの中を通るとわずらわしいので、「きた東口」から出て行くと良いと思います。あと、こういう商業施設を見ると、なんだかんだ言って森ビルのやせ我慢ってのはたいしたもんだなあ、と思うのであった。