日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

ARICA:キオスク KIOSK

ぶらぶらと歩いて、『BankART NYK』へ行く。先日『BankART Club』の会員になったところ、おまけとして『KIOSK』という公演のご招待が付いていた。どんなものだか存じ上げないのだが、折角なので見たことが無いものを見るというのは僥倖である。だもんで、会場まで来たわけである。
BankART Studio NYK』は日本郵船の倉庫を改装したギャラリー、ホールであり、2Fにはカフェ・パブもある。とても広い空間で23時までやっていて、食べ物も飲み物も安く、赤レンガ倉庫方面の羨望もあるし、中ではアートの展示なども随時行っているので、とてもオススメの場所である。で、この建物は、改装したと言っても、倉庫のときだったままにむき出しのコンクリート、柱の残る空間になっており、特に今回の公演の会場となる1Fのホールは、倉庫だったころそのまんま。コンクリートの壁と太い柱の寒々しい空間で行われるパフォーマンス。出演は、メインとなる『ARICA』の安藤朋子、鉄割アルバトロスケット戌井昭人、奥村勲、それから前田真里。
お客は意想外の大入り満員…と言っても100人くらいだけれども、その前で繰り広げられたのは、曰く言い難い実に不思議なもので、何と言ったらいいのだろうか、この手の演劇というかパフォーマンスを的確に批評する言葉を持たないのだが、象徴的で外人の好きそうな…そんなパフォーマンスではあった。水と活字。舞台上なのに制御しきれない時間軸要素が存在するのが面白いと思った。ほいで、出演者の皆さんは共演なのか即興でやりあっているのか。前田真里さんは、最初から最後まで舞台の端で掃除しかしていなかったのだが、あれで良かったのだろうか。