日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

あんこう鍋

というわけで、呑ま部の皆様と、あんこう鍋を食べに『ほていさん』へ。商店街から細い路地を入ったところにあった。店の前に来ただけでも、もう、凄い香り。3階のお座敷に上がる。席に着くと、もずくと胡麻豆腐(胡麻ダレがかかっていて、甘いけど美味い)が出てきて、そして刺身

おお、鍋なしでこれだけでも十分楽しめそうですね、などと言いながら、早くもビールから日本酒へと移るが…。ん、お酒は、ま、うむむむ。唸っているうちにしかし、コンロが運ばれ、その上に鍋が乗るのだった。蓋を取って…

うっひー!なんだこれ。これ、全部あんこうの肝ですよ、肝。あんきも。『肝を一口どうぞ』と言われて一口、ああ、美味い、と陶然。これだけで酒がいくらでもいける…と思っているうちに御開帳タイム終わり、鍋に蓋がされるが…。烏鹿さん、その、箸の上のその量は、『一口』とは言わないのでは。
ややあって取り皿が運ばれ、お店の少しトウのたったお姐さんが混ぜてくれるのだった

混ぜる様子を、その、混ぜるほどにさらに立ち上る素晴らしい香りに包まれながら惚けた様に口をあけて見つめる私たち。というか私。ううう、待ちきれない、待ちきれないっす。お姐さんが取り分けてくれて…

ああ、なんと濃厚なスープ!美味い、美味いなあ。美味い。会話もそこそこに、みんなで鍋に向かい合うのだった。陶然。
………
時は流れて、鍋なので、当然雑炊タイム。『スープが濃厚だから、雑炊にしたら味が濃くなりすぎるんじゃないだろか?』などと言っていたのだが…

おお、いい色だなあ。これ取り分けてもらって(いたれりつくせりである)、一口。凄い。濃厚は濃厚なのだが、とてもとてもやさしい味。初めての味。感動モノ。こんな美味いものが食えて、ああ、幸せだなあ。また来たい。
お鍋の後は、近所の『あ・うん』という串焼き屋で、だらだらまったりと飲み、終電間際で帰宅したのだった。帰りの電車、立ちながら寝てました。