グランドプリンスホテルが日教組の集会断った件って、まあ、ホテル駄目でしょ、ってのは大前提として、ちょっと。
ホテルの言うことをそのまま信じるとすると、日教組の名前を出さないでまず仮契約があって、その後日教組だということが判って渋ったけれど結局契約。その後、いろいろ調べたら、右翼の街宣車で大変なことになるのがわかったから、お断りした、という話なんだけれど。
日教組の全国集会に、右翼の街宣車がいっぱい集まって『にっきょうそー、こーろーせー！』なんて大騒ぎするのなんて、もう様式美みたいなものでしょ。いい大人だったら…ましてや、宴会やらパーティーやら集会やらが開かれる、大規模な催しの会場担当者だったら、それぐらい、一旦契約して『独自に調査』する前に判れよ、と思うわけです。
開催したら大変なことになるのなんか事前に予想できる。出来ないとしたら、これは会場の担当者として無能ですよ。もしも担当者個人がよく判ってないとしても、上司に判断仰いだりする過程で誰かが止めるはず。そういう、組織としての意思伝達もちゃんとしてない、三流ホテルってことなんだと思うですよ、グランドプリンス。
私が担当者だったら、日教組の全国集会だって判明した時点で、丁重にお断りしますです。受験生が多数宿泊しているような時期に、そんな大騒ぎが予想される集会なんて引き受けられんわな。
勿論これ、ホテルの言うことをそのまま信じれば…って話であって。あの西武グループであることを鑑みると、あとから右翼の圧力があったんじゃねえのか、とか、いろいろ勘繰りたくは、なりますね。まあ、よりにもよって、“あの”西武グループのホテルで集会開こうと思った日教組の担当者もどうかと思うけど。
あとつらつら思ったこと。
日教組の人も、やっぱり、右翼の街宣車が集まらないと盛り上がらない、昂揚しないのかな、とか。右翼の人にとって、日教組って今更、そんなに頑張って抗議活動するほどの影響力を認めるような存在なのかな、とか。そういう意味では、街宣車のみんなが集まる機会を奪ってしまったホテルは罪深いな、とか。グランドプリンスホテルから11月に契約を破棄されそうになったとき、日教組の中の人、実は内心ガッツポーズしたんじゃないだろうか、とか。
