日毎に敵と懶惰に戦う

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はてなグループで、オーナーズカスクを買おう

サントリーのウイスキーに、オーナーズカスク『The Owner's Cask』ってのがあるんです。
http://www.suntory.co.jp/whisky/ownerscask/
ウイスキーってのは樽に入れて熟成した後、いろいろブレンドしたりして売られているんですが、この『熟成された樽』まるごとで、ウイスキーを買ってしまえる、という企画なのです。サントリーには、京都の山崎と山梨の白州、2箇所の蒸留所があり、それぞれでオーナーズカスクをやっています。
で、サントリーとしても下手な樽を売るわけにもいかない。ブレンドせずに完成した味で出荷できる樽というのは稀少になるわけであり。熟成も、最低10年以上のものを、オーナーズカスク用に取り揃えている。今現在、売りに出されている樽は、100万円から3000万円まで、50樽程度。これまで売られたものをあわせても、ほんのわずかなわけです。
で、私、酒飲みの一人として、これが欲しい。欲しいんだけれど、一人でそんなお金は出せない。じゃあどうするか。はてなグループを作って、共同購入すればいいんじゃね?と思ったわけです。とは言え、はてなグループでこれをやるには、結構課題があるように思う。以下、課題を考えつつ、実現の可能性を考えます。

1.どのように募集し、どの樽を買うか?

樽ごと購入したウイスキーは、700ml入りの瓶に詰められて出荷されます。樽はそれぞれ、中身の味も色も容量も、そして勿論、値段も全然違う。ではいったい、どの樽を買うのか?いくらの樽を買うのか?
700ml 1本を1口として、募集をかけるのが妥当なやり方でしょう。このとき、1本あたりの値段が高すぎるとハードルが高くなるし、募集人数があんまり沢山必要だと、これも何時までも人が集まらない危険性がある。
実際に売られている樽を見てみると
http://www.suntory.co.jp/whisky/ownerscask/yamazaki/index.html
http://www.suntory.co.jp/whisky/ownerscask/hakusyu/index.html
100万円で151本とか、125万円で192本とかがある。いずれにしろ、1本=1口で1万円を上限としても、ある程度の選択肢がありそうです。というわけで、こんな条件にするのはどうだろう?
・1口1本として、1口の値段は最高1万円として募集する。
・購入する樽は1本あたりの値段が1万円以下になるものにする。
・100口、乃至120口以上集まったら、購入を決定する。

2.どのように購入する樽を決定するか?

勿論、選択肢の範囲で、なるべく美味しい樽を選びたい。webにある程度の味の説明はありますが、自分でテイスティングして選びたいのは当然のことです。それぞれの蒸留所では、オーナーズカスクの説明を受けて、見学をして、ウイスキーのテイスティングができるイベントを行っています。
http://www.suntory.co.jp/whisky/ownerscask/guide/index.html
一人参加費用1万円ですか、樽の購入を決めた場合、この費用を、樽の購入費用にそのまま充当できるみたいです。というわけで、希望者を募ってテイスティングオフを行って、その場で購入する樽を決めるというのがいいと思います。ただ、ここで課題になるのは
・山崎にするか?白州にするか?
・参加者の間で意見が割れて、まとまらなくなったらどうしよう
・参加者が多人数で、樽を一つだけ購入する場合、全員のテイスティング参加費を
 そのまま購入費用に充当できるのか?
最後の疑問は、サントリーに直接聞いてみればいいだけですけれども。

3.お金の支払いをどうするか

テイスティングして購入する樽を決定すると、その場で10万円の手付金、そして、『商品お届け日の3ヶ月前』までに代金の支払いが必要になります。手付金は、テイスティング参加者の参加費用を充当して、足りなければ幹事が一時持ち出しでも良いと思いますが、残りを支払うためには、商品発送前にお金を集める必要がある。
面識の無い人とお金のやり取りが発生して、しかも商品引渡しとの間で日数がありますので、最大限、慎重にやらないといけない。私の信用の担保になるのは、個人情報を知っていたり、住んでいるところも知っているはてなの知り合いが、ある程度いるぐらいでしょうか…。ここのやりとりの方法はよくよく考えないといけません。

4.集めた口数以上の本数の扱い

例えば、120口集まった時点で、150本で100万円の樽の購入を決めた場合、残りの30本の扱いが問題になります。(実際には30本にはならないと思いますが、それは後述)。途中でキャンセルする人がいたら、その分も。そこで、30本分については、購入決定後、追加募集をかけたいと思います。
購入決定から引き渡しまでの期間は、3ヶ月から1年で設定できます。例えば購入決定から引渡しの期間を6ヶ月に設定したとすると、お金の振込みは、購入決定から3ヵ月後、ということになる。というわけで、購入決定から3ヶ月間は追加口数を募集して、30口に達したらそこで終了、その時点での口数で購入金額を割って、1口あたりの金額を決定すればいいのではないか。きちんと集まれば、だいたい、1本あたり、7000円程度になる目算です。
それでも募集が集まらず、余りが出てしまった場合の扱いは、事前に考えておかないといけませんね。

5.どうやって渡すか

樽から700mlのボトルに詰められたウイスキーは、代表者に、一括して送られてきます。これを、それぞれの購入者にどうやって渡したらよいか
単純に送付する、でもいいのですが、せっかくのグループですから、みんなで試飲するオフ会も開きたい。そこで、最初の段階で、このオフで使用する用のボトルはいくらか残しておいて、試飲オフ会を開きたいと思います。最低でも、東京と大阪で、2回は行いたい。それ以外の場所についても、現地で幹事さんが手をあげてくれれば、開催できればよいなあ。福岡とか。
オフに参加しない方については、発送することになります。オフで試飲できない代わりに、送料は全員で均等に負担するとか…


というわけで、グループを作ろうかなあ、と思っているところです。どうでしょうねえ?