ちょっと時間を戻して…地中美術館の作品を見た後、ナイトプログラムまで少し時間があったので、とりあえず宿泊する部屋に入ることにした。ベネッセハウスは
1992年にオープンした。瀬戸内海が一望できる高台にある『ミュージアム』は、美術館とホテルが融合した安藤忠雄設計の建築。そしてさらに山の上に、1995年にオープンしたオーバルはわずか6部屋の宿泊専用棟、やはり安藤忠雄設計。専用のゴンドラに乗って
登った先には、ほんとうに非日常的な空間がある
これらの建物も、地中美術館のように、自然に溶け込むようになっていてあまり目立たない。真ん中へん、中腹にあるのが『ミュージアム』で、右側、山の上が『オーバル』
これ以外に、2006年に海岸に『ビーチ』『パーク』がオープンして
これもやっぱり安藤忠雄の建築なんだけれど、非日常性ではやはり、『ミュージアム』とか『オーバル』に宿泊したほうがいいかもしれません。
さてオーバル、今回宿泊したのは406号室。部屋ごとに作品が飾られており、406号室は工場萌えの教祖、ベッヒャー夫妻の写真が飾られております
この部屋はすぐに予約が埋まっちゃうので、みんな、ベッヒャー好きだなあ、と。勿論部屋からも見える瀬戸内海
やがて夕暮れの時間となり
地中美術館でナイトプログラムに感動した後は、ミュージアムにあるレストラン『一扇』で、杉本博司の海景の写真に囲まれながら夕食。野菜だけのコース、おいしゅうございました
ミュージアムの美術館部分は通常は9時までの入場なのだけれど、宿泊していれば、11時くらいまでの灯りのついている間、自由に鑑賞できる。広い静かな空間で、作品をほぼ独り占めにできる幸せよ。そしてオーバルにも夜が訪れて
部屋には夜食のおにぎりまで用意されていて
大変幸せな気分で眠るのだった…。翌朝、随分早い時間に目が覚めて、朝焼けも眺める
それはそれは静かな空間を独り占めして、徐々に変わっていく空の色を眺めている幸せ。ちょっともやっているけれど、今日もいい天気だ
朝ごはんは、テラスレストランまで歩いて食べた
いよかん100%のジュースも、蒜山高原の牛乳も、そして食事もとても美味い。ここからミュージアムにかけては数多くの屋外作品が展示されていて
海は綺麗で
ああ…直島のベネッセハウスは、本当に離れたくないなあ、と思うところなのだった。…あー、そういえば、ベネッセハウスの作品について何も書いて無いなあ…。いや、作品自体も非常にいいんだけれど、別にモダンアート好きじゃなくてもまたっくもってぜんぜんたのしめるんです、ここ