日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

森美術館『フレンチ・ウィンドウ展』再訪と、美味しいビール

7時45分、桜木町駅から電車に乗る。快活なセルフ車掌氏は横浜で降りて、私は大井町まで。りんかい線ゆりかもめと乗り換えて豊洲方面で、お仕事。昼は食堂のカレー。電話の取れないところから取れるところに出てくると、着信履歴が沢山残っていてぐったりしますね…
午後もそこでしばらく仕事した後、有明に移動。打ち合わせ。通常は5時前には終わるのだけれど、なんだかんだと長引いてしまい、じりじりと6時半まで。急いで移動しようとしたら途中でりんかい線埼京線の影響で止まってしまい、うーむ。連絡とりつつ、慌てず騒がず、六本木に着いたのは7時半前だった。
MORI ART MUSEUM [フレンチ・ウィンドウ展:デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線]
本来7時からのギャラリートークには途中から参加、今日は近藤健一さんでした。後から聞くに、前半、特に冒頭のデュシャンの作品にかなり時間を掛けていたらしく、後半は早足で。でも、デュシャン賞の選考について…など、いろいろお話を伺うことが出来た。スタッフによって力を入れて解説する部分が違うので、また聴いていただくと面白いかもしれません、ということだった。
さて、フレンチ・ウィンドウ展。前回、どうもイマイチ…という印象だったんだけれど、当初は展示が見送られていた『どくろ』が大変面白いもので、『深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ』ではないが、球体を覗きこむと自分が背後から死に見入られているような感覚を覚える。これはとても良かった。
で、やはり、全体としての感想は、とにかくデュシャンの系譜を強く受け継いだコンセプチュアルな作品が多いなあ、ということであり。そして、簡単に面白がらせてくれない、コレクターが部屋に展示したくなるような造形の『きれい』さ、これはつまり、デュシャンの系譜だから美的感覚としての『美しい』というよりは造形の完成度、とでも言うべきなのかな。あと、ぱっと見『?』となり、なにかこう、語りたがり欲を刺激するというのか、そういう作品が多いのですね。審査委員長を務めている人が、コレクター団体の代表ってのもあるのかな。
作品の完成度は、どれも極めて高い。そして、作家に語らせてもいくらでも言葉が出てくるだろう。つまり村上隆言うところの、欧米のアートの文脈がものすっごくちゃんと息づいている…とでも言うのかな。つまり結論から言うと、実は私はそれほど好きではないのです、というお話なのでした。ああ、フランスだなあ、という。あ、でも、ひとつ。車全体に人々のスピノザ愛が表現されている作品があって、これは素人がべたべたといろんなものを貼り付けたかなりキッチュな仕上がりなんだけれども。スピノザってそんなに一般受けして熱狂的な人気があったかしら?と不思議に思ったのでした。
展覧会について | MAMプロジェクト 014:田口行弘 | 森美術館
MAMプロジェクトの田口行弘は、とにかく見ていて楽しい作品でした。こっちをわりとじっくり…
その後、展望台から東京タワーが点灯しているのが見えて、はてな?と思ったのだけれど、今日から点灯していたみたい。雨のパラパラ降る中、ちょっと歩いてここまで

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アウグスビール、昼に1杯だけ飲んだことがあったけれど、大変美味しくて、夜にしっかり飲みたいな、と思っていたのだ。で、当たり。5種類のビールはどれも本当に美味い!活きている。ピザをはじめ食べ物もおいしく、幸せな気分で…軽く、と言いながら結局2時間くらいいまして、終電近くで帰宅したのでした