日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

ワイヤレスジャパン、技研公開、漱石美術

金曜日、朝からしっかり朝ご飯を食べて、6時50分の京浜東北線で出社、お仕事。10時過ぎに出かけてお台場に行き、ワイヤレスジャパンの見学。西34のコマ数を埋めるだけの出展が集まらなかったようで、なんともさびしい…。要素技術はいろいろあるんだけど、テストベッドとか測定器とか、あるいは逆にアクセサリーとか、なんかそんな印象しか残らず…。キーワード的には防災とか、そんなんか。『ワイヤレスジャパン』だとばっくりしすぎていて、ソリューション的には個別テーマの展示会に拡散してるのかもしれません。
会社の近所で昼飯食べて、一旦帰社。また出て、小田急線で祖師ヶ谷大蔵(下北沢が地下になってからはじめて通った…今更か)へ。砧の住宅地を抜けてNHK放送技術研究所、技研公開2013へ。
NHK技研公開2013 ~期待、見たい、感じたい~
どーもくん、どーも博士?

技研どーもくんというらしい…。建物内でスーパーハイビジョンカメラで中継していたんだけれど、カメラ、小さくなったなあ…

まあでも120Hzのフルスペックだと、まだこれぐらいでっかくなるみたいですが

展示は基本的には、ハイブリッドキャストスーパーハイビジョン、それの関連技術がメインかな、と。あとは裸眼立体のいろんな使い方とか、触覚再現とか、多視点カメラの映像化とか。要素的には高圧縮、大量伝送、短時間データ処理、言語音声映像解析とかか。
個別に見ていくと、Twitterで流れているNHKの番組関係の呟きを複数アルゴリズムを利用して自動抽出するシステム、ネガな意見とポジな意見の割合を自動判別したりできるみたい。あまちゃんはポジばかり、NHKスペシャルはダイオウイカはポジ、TPPはネガが多い、みたいなデータをちょろっと見せてもらった。言語解析がカギなんでしょうな


ほかには、音声から声の成分とBGMの成分を分離して、声だけ強調できる仕組み。聞き取りにくいお年寄りむけですね。無線の伝送品質にあわせてエンコードレートを変動させて、映像を円滑に無線伝送、放送するシステムとか、撮影した映像を自動解析してメタデータを付与してバンクして、利用しやすくするシステムとか。これはビックデータ活用的な技術ですね…防犯カメラの映像を自動解析して…的な利用って、実際いまやられているんですかね。ディストピア感がある
テレビ画面をタブレットで撮影しながら見ることで、テレビ画面からキャラクターが飛び出してきて、一緒にテレビを見ているように見えるシステムなんてのもあった。日本人は近未来に生きている、感がありますなあ。合成画面の時間、位置を同期させるのが結構課題みたい。

スーパーハイビジョンシアターではロンドンオリンピックリオのカーニバルの二本立てで、後半のリオのカーニバルは凄かったですね…極彩色で画面一杯に超解像度でぬるぬる動いてる!みたいなプリミティブな驚きがあったです。是非、大画面を前の方で見ていただきたい。
まあ、去年と比べるとあまり目立って変わったところはなかったけど、それでも面白いですよ技研公開は。
また祖師ヶ谷大蔵まで歩いて、小田急から千代田線を乗り継いで根津まで。歩いて東京藝術大学美術館、『夏目漱石の美術世界展』のブロガー特別内覧会へ。ぼっちゃんに出てくる、あのターナーの松の木とか、夏目漱石に関連した作品の本物が続々出てくる。漱石が言いたい放題した文展の出品作がずらっと並んでいたり。題名からの想像を良い意味で裏切られる、非常に充実した展覧会だった。きゃぷション読みながらじっくり見るとかなりたっぷり時間がいって、漱石の時代を感じられるような、楽しい、そして豪華な企画だったのです。詳しくは別項にて
終了後、上野のじとっこ組合でおいしい地鶏と焼酎、京浜東北線に乗ったは良かったのだけれど、気が付いたら磯子…。戻る電車に乗るつもりが、気が付いたらなぜか大船行きに乗っていて、新杉田…。歩いて帰宅したのでした。
在華坊(@zaikabou)/2013年05月31日 - Twilog