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銀座教文館『岩波写真文庫とその時代』

月曜日、お仕事。月初なのでいろいろ。定時過ぎにあがって、銀座へ。銀座教文館の9階で『岩波写真文庫とその時代』を見る

岩波書店創業百年記念展 | 教文館
岩波写真文庫の関してはこちらをお読みあれ
岩波写真文庫 - Wikipedia
名取洋之助と「岩波写真文庫」�T〜ジャパニーズ・グラフィズムの源流〜
展示は、編集長格の名取洋之助の“NIPPON”からはじまり…名取洋之助については、日比谷での展示も面白かったですね
http://hibiyal.jp/hibiya/museum_03.html
川崎でもこんなのあったし
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20060709/1152496229
まあそんな、戦前のグラフ紙の歴史からはじまり。戦後、岩波写真文庫が発刊するまでの経緯、その後の歴史、編集制作の工夫や裏話、さらには岩波映画や、同時代の岩波書店の仕事、人気にあやかって出たたくさんの類書や、当時の世相を映す週刊誌など、岩波写真文庫そのものも充実しているし、またそのものにも限定せず、資料写真図版が山盛りに充実した展覧会になっていた。

名取洋之助が撮影した写真帖とか、木村伊兵衛や名取が長野重一らの撮影風景とか、重版前後の比較とか(愛宕山の電波塔の写真が東京タワーに差し替えられていたり…)、お宝的な資料もたくさん。しかも、岩波写真文庫全286冊をゆっくり閲覧できるコーナーもあるので、見ていると楽しくてきりがない…。これは会場に何時迄もいられるぞ、と。
さらにさらに、ダイジェスト上映してる岩波映画『文化をになう人々』が凄い。羽仁進演出で、1952年頃の著名な文化人、作家評論家学者役者(吉右衛門もいた)、70人あまりが次から次に登場して生きてる動いてる状態、お好きな方には溜まりません。これみんな、岩波書店の社屋に集っている文化人というんですから、当時の岩波書店のちからたるや…。
教文館店内では岩波書店フェアもやってて、復刊はもとより品切れのワイド版なんかも売ってるので、是非時間の余裕を見て行ってほしいのでした。8日月曜日まで。岩波書店は創業100年ですが、改めて、戦後の頃の岩波書店の影響力の強さを感じましたですね…
会場出て、有楽町から京浜東北線で帰宅。あんまり腹が空いたのでいつもの店で焼きそば、都橋商店街に寄り道して

[https://twitter.com/ukishizumi/status/351631658031648770:twitter:detail]

帰宅したのでありました
在華坊(@zaikabou)/2013年07月01日 - Twilog