東京国立博物館の風物詩になった『博物館に初もうで』。正月の2日から上野が賑わう企画、今年もやってましたね
しかし、毎年、この展覧会で展示されるのが恒例になっている、いま、日本でいちばん人気があると言われている国宝、長谷川等伯の『松林図屏風』が今年は無かった。これは去年のお正月の様子
昨秋、京都国立博物館であった国宝展に出ていたから?と思ったら、そうではなかった。この展覧会に出すためだったのだ
東京国立博物館ではじまった特別展『名作誕生-つながる日本美術』で、5月6日まで展示されている。
この展覧会、国宝、重要文化財ばかり130点そろえた大変豪華な内容なんだけれど、単に集めました、並べました、というものではなく、一本筋が通ったもの。あの『国華』の130周年記念として開催される展覧会なのですから。
あの『国華』と言っても、国華、普通は知らない。しかしこれスゴイ雑誌なのです。あの岡倉天心らが1889年に創刊し、採算度外視の超ハイクオリティな雑誌造りを続け、そして今では世界でもいちばん長く続く美術雑誌になっている。
採算度外視だからその経営は数年で行き詰まり、あとを引き継いでバックアップしたのが朝日新聞。朝日新聞の創業者、村山龍平は美術に造詣が深く、そのコレクションは神戸と、この春にオープンしたばかりの大阪中之島の『香雪美術館』に収蔵されているわけですが
その村山龍平がバックアップして命脈を繋いだ『国華』は今でも朝日新聞出版から出版され続けているのです。だから今回の展覧会『名作誕生-つながる日本美術』は、『国華』130周年と、朝日新聞140周年を両方記念した展覧会になっているわけ。
この『国華』…ちなみに2014年までは『國華』と書かないといけなかったけど、今は『国華』と新字体に改められたんですが、主幹は小林忠、コバチュウ先生がつとめている。箱根の岡田美術館の館長もしている、日本の美術界の権威ですね
そして顧問が辻惟雄。『奇想の系譜』で今日の若冲ブームなどの日本美術再ブームを作った人。まあ、そういう雑誌なんです『国華』
その国華と朝日新聞が総力を挙げて企画した展覧会、日本美術至上の『名作』を並べ、その系譜をたどるという企画なのですから、これは見逃しちゃいけません。古代から昭和まで、日本美術を通史的に振り返りたい人にとっても好企画だと思います
ゴールデンウィークになると混んでしまうので、是非、その前に見に行ってほしい。特に東京国立博物館は、金曜日と土曜日は夜間開館しており、なんと21時までオープンしている。夜行けば空いているので落ち着いて見られる。
展覧会を見た後は、御徒町に下って『羊香味坊』などに行くのも魅力的ですが…
東京国立博物館の中、東洋館別館にある『ゆりの木』も、夜間開館ときはそれに合わせて21時までオープンしているので、ここでばんごはんもいけます
アメリカン・エキスプレスが、この『ホテルオークラレストラン ゆりの木』とコラボした『THE GREEN Cafe』も5月6日までオープンしているので、ゴールデンウィーク前にしろ、ゴールデンウィーク中にしろ、アメックスのプロパーカードを持っている人は是非利用するとお得
ドリンクの無料サービスがあったり、特別メニューがあったり、混雑していても優先して案内してもらえるリザーブシートがあったり、割引が受けられたり…。招待券などで入場しても、対象のアメリカン・エキスプレスの対象のカード会員なら特典を受けられるので、詳しくはこちらを読んでね
自分はアメックス持ってないけど、友人のアメックス持っている人が普通にこの特典を受けていて、羨ましく思ったのです…。メンバーズパス持ってる人まで毎回特典受けられるとか、やりすぎじゃないですかね!