連休3日目。午前中、最近乗ってなかった自転車を整備し、よもぎ団子を作って食べて、餅も食って、お出掛け。東京国立博物館へ
『名作誕生-つながる日本美術』を見る。国華創刊130周年の展覧会で、以前、ご紹介したやつですね
東京国立博物館 - 展示 日本の考古・特別展(平成館) 創刊記念『國華』130周年・朝日新聞140周年 特別展「名作誕生-つながる日本美術」
で、入ってみると、なんか不思議なのである。なんといっても、連休中なのに空いている…
それはそうと、展示してあるものがすごい。入って早々、等身大の薬師如来が6軀も並んでいるのも、聖徳太子絵伝が5つあるのも、雪舟も若冲も等伯も洛中洛外図屏風舟木本も比較サンプルみたいにポンポン気安く並べてるのも、すべてが何かおかしい、規格外な感じがする。そして、こんなお宝が空いてていくらでもじっくり見られるのも、あらためてなにかおかしい…
今回の展覧会、12のテーマごとに日本美術の関連性、展開を追う内容になっており、名作も名作としていきなり誕生したわけではなく、中国大陸から、あるいは別の作品からの影響によって作られているのだ、ということが、それぞれのテーマごとによくわかる展示になっている
そしてその“つながる”をしっかり見比べられるように、どの作品もかつて無いほどガラスが近い。照明も明るい。国宝の絵画をこんなに絹目まで見えるほどじっくり見たことあったろうか。それでいて“つながる”を感じられるように目を上げると広い空間に比較対象の作品が一目でわっと入って。展示空間の作りがすごい
普賢菩薩信仰をめぐる作品比較とか、雪舟と元信と呂紀の花鳥画を見比べるとか、コラージュアーティスト俵屋宗達の面白さとか、伊勢物語や源氏物語に見るモチーフの力とか、三保松原図から松林図屏風とか、テーマがぼんぼん投げ込まれて、それが全部、国宝重文の実物を見比べながら遊べるとか贅沢すぎる
ほんと、なんで空いてるんだろう…。混んじゃうとじっくり“つながる”様子を観察することが出来ないから、ワザと客が来ないように分かりにくい宣伝をしてるんじゃないか、そう思ってしまうほど空いていて、見る方としては有難いんだけど、大丈夫なのかな?
あとでショップで国華を手に取ってみたら、一冊5000円もして驚愕。そうか、一冊5000円の雑誌の記念展だから、いろんな意味でさすがに一味ちがうのだな…などと、妙に納得したのだった
法隆寺国宝館にあるカフェへ
アメックスコラボの『The GREEN Cafe』を開催中の影響もあるのだろうか、ここ「ガーデンテラス」は外国人観光客が多い
アメックスプロパー会員向けのフレンチトーストいただいたんですが
よくよく考えたらここはホテルオークラ経営。ホテルオークラのフレンチトーストといえば、あの伝説のフレンチトーストじゃないですか。美味いに決まっており、実際、美味かった。
アメックスのプロパーの人がドリンクサービスなど受けられる特典も6日まで
連休後半にどこ行こうかな、と思っている人はトーハクもどうぞ
このあと、やはり5月6日までの「新指定 国宝・重要文化財」の展示も見たんだけれど、若冲の蔬菜涅槃図や三十三間堂の仏像も含めて、今年も非常に良かった。これが常設の料金内(もちろん、特別展を見に来た人もついでに入れる)なのはとても贅沢…
この後、東京藝術大学美術館で松園の『序の舞』も見て、帰宅…途中でホームセンターに寄り道しつつ、帰宅。支度をしてお出掛け。こちらです
これまで八丈島は3回行ったことがあったけれど、三宅島は無かったので、自転車を持って行くことにしたのだ
竹芝桟橋、釣り道具や自転車を持った人がたくさんいますね
22時30分発の橘丸に、出航の20分前くらいに乗船
自転車は輪行袋に入れれば手荷物として普通に持ち込みできるんだけれど、さて船内のどこに置いておこう、以前、船内のデッキに大量に置かれているのを見た記憶があるから、早めに乗船して場所取りしなきゃ…と身構えていたんですが
なんか、普通に立派な荷物置き場があって、あっさり置けてしまった。そして、二等船室で予約したら、こちらも場所取り…と勇んでいたら
大部屋…ではなく、多くて15人くらいの部屋に間仕切りされているうえに、座席指定で、ちゃんと頭の両側に仕切りがある!
コイン返却式のロッカーが各自ついている!なんだこれ、すごい、思い出の中の二等船室と全然違う!この橘丸、4年くらい前に就航した新造船で、最近はこんな快適な二等船室の旅ができるんですね…すぎょい…
前回、八丈島に行ったときはそんな快適な船ではなかった。もう8年前か
船は程よく乗船客を乗せて定刻に出向
デッキに出て、ビールいただきます
お菓子は出航前に買ったんだけれど、ビールは船内で買ったもの。サッポロラガーが220円、エビスが270円と、船内の自販機、妙に安い。運転免許を入れないと使えないタイプの自販機だったけれど、船内の係りの人に言えば解除してもらえた
ベイブリッジをくぐり、船はゆく。しばらく経つと風が出てきて、デッキは少し肌寒くなってきたので、船内へ。無料のWi-Fiはあるわ
食堂は営業時間が終わるとフリースペースになっており、電源も完備だわ
東海汽船の船の旅、ずいぶん快適になったのですね…と感心しきり。そうそう、この橘丸、名誉船長が柳原良平さんということで、船内各所に関連のものがあるのでした
今回は三宅御蔵八丈航路だから、竹芝を出ると三宅島に一直線だけれど、大島方面の航路は、季節によっては横浜に寄港する。竹芝から横浜だけ乗っても面白いですよ、という話は以前書きました
これもまたやりたいね。ゆるゆる流れる船の時間を過ごしていると、そろそろ日が変わる。明日の三宅島着は早いから、そろそろ寝ましょうか
二等和室に戻って、おやすみなさい…