黄金町バザール2018「FLYING SUPERMARKET」を巡る
朝から黄金町バザール2018「FLYING SUPERMARKET」を巡る

個々の作品についてどれがどうだ、という話はしない。全体廻っても3時間くらいなので、特にここで個々にどうだと書く意味があまりないような気がするし

改めて説明することもないのだが、黄金町は昔の横浜を知る人にとっては、それこそ「天国と地獄」の映画でも知られるアヘン窟であった時代もあるし、最近においても、ちょんの間に違法風俗があふれていた時代もあったわけで

そういう状態を脱するために、地元の人たちが努力して、市や警察と協力してバイバイ作戦が敢行され、風俗は一掃された

そしてその場所でアートイベントを行う…という流れが、この10数年間続いている。元ちょんの間であったところを市の予算で買い上げてアートスペースを作り、高架下にアートスペースを作り、徐々に町は変わってきた

しかし、そんなに賑わっているかと言えば、アートイベント中でも比較的閑散としていることが多いのであって、横浜トリエンナーレと同じ年にやっている場合はそれでもそれなりに人がいるのだが、それ以外の年、たとえば今年もだけれど、概ね閑古鳥が鳴いている

それでも毎年やるのは、つまり、なんだかんだ違法風俗を追いだしたからと言ってその状態が常態化する保証はないわけで、空いている物件があればまた何が入ってくるかわからず、そういうところを活用して活動している、という状態を通じて街の治安を守っているわけであり

だから、極論を言ってしまえば、アートではなくても何かをしていれば良い、という本音の部分もあり、レジデンスするアーティスト側としてはそういう状況をうまく利用していくしかないわけであるけれども

今年の場合もそういう部分は見え隠れしていて、まず、例年に比べても、元ちょんの間や高架下の既存施設の使用状況があまり芳しくない、もう少し利用すればいいのにと思う半面、周囲のお寺や


これまでに活用されていなかった場所、特に、空き家や空きアパートなどがかなり活用されていて、しかも、そこにちょっと力の入った作品が展開されていたりするわけである

それもやはり、つまり、街の治安を守ることが優先されるという理屈からいえば、一度使った場所はちゃんと唾付けたかんね!ということで、別の何に使われるかわからない場所も守っていかないといけない、ということがまず考えられるからなのだろう、と思う

そんなわけで、遠方からわざわざ来てみるほどのものか、と問われると、相変わらず、うーん、となるし、特に今回これは、という、かつての竜宮のような強い場所は無いのだけれど…。強いて言えば、というか、強いて言わざるを得ない、山本アパートについては、えらいことになっているので、ちょっと見ものですよ、とだけは言っておきたいのであった。写真はない。自分で行きましょう

そんなこんなで、黄金町バザール2018「FLYING SUPERMARKET」は10月28日までやっています。
この日は黄金町バザールを見た後、中華街に行ったら南粤美食がたいへんな混雑で

金陵に行って丼を食べて

横浜アリーナにCKBの20周年記念コンサートを見に行く、という、そういう日であった


クレイジーケンバンド、20年と言われると却って驚き、もっとはるか昔から存在しているような気がして、これまでぼんやりとしたいーねおじさんのイメージから、サウンドの面白さを感じるようになった、そんなコンサートでありました