日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

免許無ければ半人前

折りたたみの傘でも買おうと六本木ヒルズをうろうろしてみたが、某店でロゴ入りビニール傘が3000円で売られているのを見てすっかり萎えて、トボトボと地下鉄に乗って中目黒、東横線綱島へ戻る。
久しぶりにビデオでも借りようかと、TSUTAYAへ。会員証はとっくに切れているが、いざ身分を証明する時のために、パスポートまで持ってきたから抜かりは無いのだよワトソン君。
ロスト・イン・トランスレーション」とヴィム・ベンダースの「東京画」を選んでレジに行き、「期限が切れているので身分を証明するものをお持ちですか」と尋ねるので自信満々に、しかしおずおずとパスポートを差し出すと、これだけでは駄目と言う。にゃんですと。他に、住民票の写しか公共料金の領収書かその他が必要だと。
ひとつだけで身分が証明できるのは、免許証、障害者手帳福祉に関する証明書、外国人登録証明書住民基本台帳カード(写真入り)、市町村の発行する身分証明書のいずれか。ただ「免許証」とあるので、「無線従事者免許証」なのか「調理師免許証」なのか「動力車操縦者運転免許証」なのか「運転免許証」なのか不明だが、多分どれでもいいのだろう。しかし私はどれも所持していないし、横浜市在住で住基ネットへの接続を最初に拒否したりしているので(今どうなっているかは知らない)、当然住基カードも所持していない。
どうやらこの国は、健康な日本人は免許証を持っていて当たり前らしい。
そんなわけで、結局何も借りずに帰ってきた。別に一私企業の方針に文句をつけるつもりもないし、借りなければいいだけの話だけなのだが、免許証よりもパスポートの地位が低いこと甚だ驚愕ではあった。