日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

ロバート・キャパ写真展

ついでに六本木ヒルズの展望台のロバート・キャパ写真展が今日からなので見物。相変わらずMAM会員証の威力で無料也。ヒューレッド・パッカードとのタイアップ企画らしい。ロバート・キャパの有名な白黒写真の他に、カラー写真が満載で珍しかった。特に1954年の日本のカラー写真は、想像する以上に色鮮やかで町並みは綺麗で、これが1954年?と驚くような内容だった。
戦前や戦中、戦後すぐ時代に対する私たちのイメージ、すなわち、暗い時代というイメージは、写真が白黒であることも影響しているかもしれない。頭の中では「色溢れる世界」であることはわかっているはずなのに、白黒写真からそこまでの想像が及ばなかったり、あるいはそもそも、カラーにしても、くすんだ色に支配された世界を創造しているかもしれない。たとえば、こんなものもある。

カラーで見る第2次大戦 DVD BOX

カラーで見る第2次大戦 DVD BOX

昔の時代の映像をカラーで見ることによって、歴史の中でしかなかった過去にたいする認識を新たにするだろう。それはより鮮明な恐ろしさの実感かもしれないし、あるいは実はそんなに暗い時代じゃなかったのではないか、と新しい認識かもしれない。
展望台からの眺めは、雨上がりの夕方らしい、美しいものだった。