日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

散歩ばかり

大分長居してから出て、さらに駒場通りを南下。井の頭線の線路を越えて駒場野公園に入り、田んぼで虫取りに興じる子供や、水辺で遊ぶ子供を横目で見つつ通り過ぎ、筑波大付属駒場中・高校が見えて、ああ、こっちにするかどうかは自分の人生の中でひとつの転換点であったな、しかし後悔はしていないがな、などと沈思黙考するうちにここも通り過ぎ、自転車の後ろに乗せた幼児に「カニみそが如何に美味いか」を力説する近所のお父さんを微笑ましく眺めつつ、階段を下りると目黒川の緑道に出る。良く整備された散歩道で、せせらぎは涼しげだが、整備されすぎていて木陰も無くて歩くには暑い。どうなんだろう、などとテクテク歩くと、はや池尻大橋の駅に出る。
ここも通り過ぎて、目黒川沿いの並木道、こちらは鬱蒼と茂る木陰が涼しく、水質も段々よくなっているか匂いもせず。首都高速中央環状線大橋ジャンクションのループの工事に目を奪われる。これから佳境か。川沿いは洋服屋ばかりで、おそらく中目黒在住の20年前とは全く様相を異にしているのだろう。あと、古本屋があったが、体裁を見繕っただけの表面的で思わせぶりな品揃えで、駄目。しばらく歩いて山手通りに出て、腹が減ったので通りがかりにあった蕎麦屋、通りがかりの女性が「ここは美味しいよ」と囁きあうのを耳にして入ってみた。
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静かで落ち着いた店。せいろの量が少なそうなのでおおもりを頼んだが、なんとも上品な量で、一昨日行った、上田の刀屋の「中」の方が多かった。まあ、刀屋は異常なのだろうが。蕎麦は黒みがかっていて、そのまま食べても十分に味のある蕎麦。コシはあるけどつるつる入る。汁がいまいち特徴のつかめない、有体に言っていまいちだったが、蕎麦は美味かった。しかし、薬味のネギの量が上品すぎ。