日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

駆け足で

朝は9時に起きて、朝飯。横で外国の人も飯を食っていたのだが、冷房がガンガン効いていて結構寒いのに、平気の平左な顔をして肩だの背中だのが良く出た物を着ている。思うに、富士山に行っても、日本人が色々着込んでいる中、半そでシャツなどの薄着で登山する白人をよく見かけるわけで、寒さに対する感じ方が違うのだろうか。
ここのラウンジからは、アメリカ大使館の宿舎が良く見えた。

飯食って、その後、連れは仕事があるというので分かれて、私は六本木方面にお散歩。非常に暑い。くらくらする。デル・ソーレという店で
DEL SOLE|デルソーレ
昼飯に夏野菜とバジルのスパゲティを食べて、パンとサラダとジェラートが付いてきて850円で美味しかったが、バスに乗って浅草線の三田駅。電車で北品川まで出て、歩いて原美術館へ。コレクション展をやっていた。
「限局性激痛」という作品。自分の失恋の体験を人に電話で話し、その相手にも悲しい出来事を話してもらう、という行為を毎日繰り返す様子。それを、写真と、お互いが話した内容の刺繍で表現されているのだが、最初は耐えられない悲しみであったはずの自分の失恋体験が、しだいに過去の一体験になっていく。なんというか、他者の不幸ってなんなのだろうか。蜜の味か、カワイソス、という感情の揺れによる自己満足なのか、あるいは他者との同化とか癒しとかそういう類のものなのか。不幸な話を創作してくれ、と言われて、どんなストーリーを思いつくか。それは他人と共有できるだろうか。不幸な話、として客観的に?自分との関わり、主観的な感情として?そんなこんなで、心打たれる。
隈研吾関係のなにかもやっていたようだが、ちょっとのぞいたら黒服さんがいて薄暗いところでインタビュー映像か何かが上映されていて、雰囲気が悪かったのですぐに退散してしまいました。
またお散歩して、高輪の高級住宅街に「へー」と感心し、途中からバスに乗って目黒駅。マクドナルドのマンゴーシェイクを気の迷いで買ってしまい、甘ったるさと薬臭さに閉口し、また電車に乗って綱島駅まで戻った。