日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

ネットに書いたものが永久に残るわけではない

blogや2chで名前を出せば高い確率で反応してくれる有名人といえば、小谷野敦大石英司かkiya2014*1かという今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。なおこれは印象論なので、実証しろと言われても困りますが‥
さて私も以前、小谷野敦氏についてちょっと触れたら、ご本人から丁寧なコメントを頂いて恐縮したというか驚いたんだけど
小谷野敦もamazonで戦っている - 日毎に敵と懶惰に戦う
小谷野敦氏がはてなダイアリーをつけてる(id:jun-jun1965)とは知らなかった。さてそんな中(どんな中だ)、マンガ評論家の伊藤剛氏(id:goito-mineral)が、

帰ってきたもてない男 女性嫌悪を超えて (ちくま新書 (546))

帰ってきたもてない男 女性嫌悪を超えて (ちくま新書 (546))

について一文書いた
『帰ってきたもてない男』と理系女子 - 伊藤剛のトカトントニズム
すると、小谷野敦氏から直接、いくつかコメントがついて、その後、小谷野氏は自分のはてダでこれに対して言及した
伊藤剛氏への返事(削除済み)復活しました
これを受けて、伊藤剛氏も改めて返答した
小谷野敦様よりご返答をいただきました。 - 伊藤剛のトカトントニズム
ところが、伊藤剛氏がこれを書いてすぐに、小谷野敦氏は自分のダイアリーから当該の文章を削除し、また、伊藤剛氏のダイアリーにつけたコメントも削除したのである。

→追記(2005.8.23):その後、もう一度UPされたようです
→追記(2005.8.24):復活したんじゃなくて、違う内容だったようで

いや、行動が理解できないわけではない。あくまでもその文章は「小谷野氏が伊藤氏に対して」書いたものであって、伊藤氏がきちんと返答を書いた時点で「読んだ」ことは明々白々であり、かつ、伊藤氏は『ちゃんと説明してもらいました。「誤読」だったのでしょう』と言っているのである。小谷野氏にとっての目的はもう達成されたから、消す、でもいいと思う。いろいろ書いたことが本人の思惑を超えて波紋を広げてしまったので慌てて削除して無い事にした、みたいな話ではないのだ。
だけど、あっというまに削除されたことに違和感を感じてしまうのは、「ネット上は過剰に公共の場であり、いつまでも記録が残るもの」ということを、私が過度に信奉しているからなのだろうか。だったらメールで書けばいいじゃん、とか、いろんな考えが頭をもたげるわけだ。(仮にもたげただけで、本当にそう思っているわけではない。同時に、他人同士のやりとりに無関係な人間が首を突っ込むな、という声も、当然首をもたげている。どうどうどう)
これまででも、「短期間だけ掲載します、すぐに消すよ」というコンテンツはいくらでもあったわけで、小谷野氏のも何ら不自然ではないはずなのだが‥しかし、なんか違和感を感じるのはなぜなんだろう。人のblogにコメントつけて、それに対していろいろ返答があるのに、それを自分で削除している、ということに感じる違和感が一番大きいかもしれない。
というか、はてなの「他人のblogにつけた自分のコメントは削除できる」という機能、これまでよく考えたことがなかったけど、実はかなり独特なシステムのような気もしてくる。はてなダイアリーは執筆者の「城」ではないのかもしれない。

*1:追記:よくよく考えればこの文章、食い付きのネタにだけ使って、しかも落ちにしているkiya2014さん(id:kiya2014)に失礼この上ないですわな。ごめんなさい