日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

武蔵野線のトラウマ

7時起床、とりあえず、今日も歩いて出勤。9時から会議、その後もいろいろ仕事。メールをババババっと打っていたら手が痛くなった。昼過ぎに出て、綱島駅から渋谷、埼京線で赤羽。昼飯がまだだったので、「粋家」というラーメン屋でラーメン。コンコース内にあるにしては注文してから出てくるまでが遅い。が、白菜が入っていて、あっさり味で美味しかった。600円。
南浦和まで出て、客先で打ち合わせ。課題だの宿題だの盛沢山で、6時過ぎまでかかって終了。徒歩で南浦和駅に戻る。さて、ここまで来ているわけだから、当然乗るべきなのである。つくばエクスプレスに。
南浦和から埼京線武蔵野線に乗る。帰宅客で結構混んでいるのだが、運転間隔は10分に1本程度なのか。本当に、横浜線とか南武線とか武蔵野線とか、環状系の路線の脱力っぷりよ。川口とか越谷とかあまり縁の無い駅名が続き、三郷、まで来たところで遠く昔を思い出す。
学生の頃、三郷在住の大学OBに要請されて、ちょっと出張したことがある。それに先立ち、打ち合わせのために単身三郷に行った。打ち合わせ後、飲みにつき合わされ、町の居酒屋に連れて行かれた。「これ美味いよ」と正体の良くわからない(私が無知なのだろうが)荒川?の川魚がいろいろ出てきて、どうも悪い油にあたったかもしれないのだが、体調が悪いままスナックへ。
これがまあ、スナックとしか表現のしようがないスナックで、要するに固定された常連客がいて、その常連客が「名物はピラフだね」「ママのピラフは世界一だ」とか言ったりして、近所で働くあんちゃんが全共闘で活躍したことに「なっている」おっさんに説教されたりして、週刊新潮の「黒い履歴書」的な世界がリアルに展開されるような典型的なスナックなのだが、それはともかく。我ながら偏見ヒドス。
水割りだの焼酎だのガバガバ飲まされて、気がついたら還暦はとっくに越しているだろう、というママと密着して星影のワルツをデュエットしていた。次に気がついたときは、店の外でゲーゲー吐いていた。道に座り込んで、自動販売機に群がる羽虫を眺めながら、廻らぬ頭で、俺は一体何をしてるんだろう、と思ったあの夜。
結局、その人たちと別れてから武蔵野線に乗ったのだが、どこでどのように乗り換えたか、どこのベンチで寝ていたのか、どこのホームで吐いたのか定かではなく、大分酔いの醒めた頃、何故か時間は4時間以上経ち、私は中野駅に居て、終電は終わっていた。サークルの部室まで2時間以上歩いた。そんな思い出。*1

*1:今更だが、その人たちは親切でいい人だった