日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

GEO-SITE PROJECT4に行ってきた

6時起床。8時に新宿駅。突如、家族で名古屋に万博に行くの、と言うので、東京駅で新幹線に乗るまで見送ってみた。人の見送りもまたたのし。朝食は、東京駅の和食の店で朝定食。
東海道新幹線の改札でお見送りして、集合場所の日比谷公園に向かう。途中、二重橋前を通ったが、東アジア方面からのお客さんが多いようだ。ガイドさんもそっちの国の人。皇居を前に、一体、どんな解説をしているのだろうか。あと、はとバスで来る人は、きちんと二重橋前で記念撮影をするのだな。

歩いて日比谷公園へ。巨大建築愛好会の皆さんと待ち合わせ。今日は、共同溝をめぐるイベント、ジオサイトのフィナーレ、ジオサイト4ということで、日比谷から虎ノ門を歩くのである。
http://www.geo-site.jp
10時開始ということで10時に待ち合わせたのだが、これがすでにかなりの行列が出来ている。しかし、300mくらいのものなので、まあ暫く待つだろうね、という感じで気軽に行列していたのだが…。いつまで経っても列が進まない。共同溝内部が混雑していると言うことで、だいぶ入場制限しているようだ。結局、内部に侵入したのは12時過ぎ。12時ごろに来た人は「4時間待ちです」と案内されていたが、それでも並んだ人がいるのだろうか。

ようやく順番が来て、名前を書いて身分証明書を示し、ヘルメットと特製軍手を受け取って中へ。軍手はもらえるらしい。ちゃんと「ジオサイト4」の文字が入っていた。

エレベータを使って、地下40mの共同溝レベルまで下りる。下りているところは、日比谷立坑であり、虎ノ門立坑から出発したシールドマシンの到達点にあたる。

ここにシールドマシンが到達したのは今年の6月なんだけど、工事なんかなかったよ、昔から穴があいてたよ、と言わんばかりに、がらんとした空洞、すでに整備された共同溝が広がっていた。実際に使われた、シールドの歯が飾られていた。

共同溝から振り返って、立坑を一枚

ここからは、大きな日比谷共同溝をひたすら歩く。トンネルを覆うセグメントには3種類あり、日比谷付近は地盤が弱いため、強度のある鋳物のセグメント(ダグタイルセグメント)を使っているとの事。とっても高いらしい。

暫く進むと、コンクリのセグメント(RCセグメント)に変わる。これは強度は鋳物よりも低いが、安いらしい。

暫く進むと、中間立坑として、桜田門立坑がある。ここでトンネルは、R60の大きなカーブを描く。

カーブ付近でも、強度を出すために金属のセグメントが使われている。さきの二つのほかに、加工のしやすいスチールセグメントがあり、後から立坑と連結する予定の部分に使われている、とのこと


私は、ジオサイトの参加は初めて。今回のジオサイトは、すでに完成されたトンネル。であるので、トロッコなどは残っているものの

比較的ガランとしている。建設中から見ている人は面白かったろうし、この完成した姿を眺めるでも、より感慨深いものがあったろうな、とちょっと羨ましかったり。
トンネルの途中途中でスペースが設けられ、これまでのジオサイトの紹介、唐沢俊一選の地底本、開田裕治のイラストなどが飾られていた。
1.5kmを歩いて、虎ノ門立坑に到着。みあげて一枚

これまでの工事とジオサイトを振りかえった映像を上映していたり、ここの立坑から伸びているもう少し小さい径の麻布共同溝でジオサイトをとりあげたblogを紹介していたり。
ここから上へはエレベータで上がるのだが、だいぶ渋滞している様子。あるいは入り口の入場制限は、ここがボトルネックになっているのだろうか。

この共同溝が一般人の目に触れるのも今回が最後。これから、本来の目的の為に目に付かないところで仕事をしてくれることになる。



エレベータで登ったところもまだ地下空間。ここもガランとしていたが、工事中は沢山の機械が積まれていたそうだ。アンケートに答えて特製マウスパッドを貰って、地上に上がった。