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小泉首相以上に運がいい保坂展人

上とも関連して。衆議院議員選挙の比例の東京で、自民党が勝ちすぎたために候補者が足りずに、権利が次に回ってしまった件

衆院選比例代表東京ブロックで、自民党の名簿登載者が当選枠に足りず、本来なら同党に配分される1議席社民党に割り当てられた。一方、北関東ブロックで小選挙区重複立候補した社民党候補3人の得票がそろって一定水準に届かず、比例復活の権利を失った結果、順位が最も下の候補者が当選した。予想を超える自民圧勝の影響で珍事が相次いだ。
 自民は東京ブロックで、純粋比例6人、小選挙区との重複立候補者24人の計30人を擁立。このうち小選挙区で23人が当選。さらに比例で8人分の当選枠が割り当てられ、名簿登載者が1人不足した。1996年の小選挙区比例代表並立制導入以降初のケースだ。
 余った1議席は社民の名簿2位の保坂展人氏に回ったが、これは1位の候補が比例で復活当選できる供託金没収ライン(有効投票総数の1割)を割る惨敗に終わったためだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050912-00000104-jij-pol

社民党保坂展人は、以前の衆議院議員選挙でも棚ボタ的勝利を収めている。と言うのも、小選挙区では惨敗して供託金を没収されたのに、比例で復活当選したのだ。これに対する批判の声があったために、公職選挙法が改正され、「小選挙区で10%以上得票しないと復活できない」という制度に変わったのだ。
さて、今回、この「10%ルール」の改正が無かったらどうなっていたか?社民党の名簿1位の人が権利を失うことなく復活したので、保坂展人は当選できなかったのだ。つまり、自分の棚ボタのためにルールが変わったおかげで、またしても棚ボタで当選してしまったわけである。なんたる強運。これは、今回の件でまたルールが変わり、そのルール変更のおかげでまた当選するかもしれない。
社民党は支持してないけど、保坂さんは西原理恵子の裁判を支援していたり、教育方面ではいろいろと活動的な人。国会でも教育問題で積極的に活動していた人なので、当選したのは結構うれしいんだけどね。
んで、このあたりからいろいろ面白いことが…。例えば、自民党の比例当選者に死亡者や逮捕者が出ると名簿の次点者に権利が回るのだが、この「次点者」は存在しないので、次の政党に回るのだろう。んで、次は共産党、その次が新党日本小林興起)なのである。
愛知和男あたりは危ないような気がするしなあ。どうなるかなあ。