日毎に敵と懶惰に戦う

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東京ステーションギャラリー『前川國男建築展』

5時過ぎに目が覚めて、面倒なのでお茶などすすって過ごす。9時過ぎに出かけて、綱島、中目黒、霞ヶ関経由で東京駅。おお、玄関から50分で到着、早い。
実は東京ステーションギャラリーはこれが始めてで、しかも、これから東京駅は辰野金吾による建築当時の姿に戻すことになるので、この展覧会を最後にギャラリーもホテルしばらくお休みである。

前川國男と言うと、一番印象に残っているのは江戸東京たてもの園にある自宅で、採光の良いモダンな作りに感心したものだが、今回の展覧会はそれも含めて生涯の作品が紹介されており、非常にボリュームが多い。
そして、店舗、集合住宅、公共建築、高層ビル、万博のパビリオンと、その時その時で常に主導的な役割を果たした人なのだな、というのが良くわかる。
目立つのが公共建築で、所謂、地方で作られた箱物の作品も数多い。神奈川県立図書館、東京文化会館など、普段観察していると外観が割合威圧的で、中は広々とした空間がひろがっている…という印象があるのだが、模型を上から眺めてみると、概観もなかなか素敵。ちょっと印象が変わった。
そして、あれも、これも、と良く知っている、良く利用している建物の多いこと。私が建築物に興味を持つのは、都市生活者の世帯風俗とか街歩きとかと『街』、引いては建物の関わり、という部分が大きかったりする。だから、モダニズムの先駆者である前川國男の作品の数々は非常に興味深かった。
ただ…作品一覧を見ると「国立国会図書館」があり、設計に関わっている期間が非常に長いのだが、今回はまったく紹介されていなかった。本人的に失敗作だったのだろうか。
展覧会は明日までというのもあってか、開館直後の時間なのに非常に人が多いのが印象的でした。
外に出て…新丸ビルの工事もだいぶん進んだのう。

ステーションホテルの中をぶらぶら散歩して、銀座方面へ。UCのサービスセンターでプリペイドカードを購入。バスカードオレンジカードが在庫限りらしい。
再び有楽町に戻り、東京国際フォーラムの「レバンテ」に初めて入る。生牡蠣にも惹かれたが、流石に昼間から生牡蠣にビールでもあるまい、と思い直し、名物カキフライの定食。パンがコッペパンみたいだった。カキフライはカリカリした揚げ具合がとても美味いが、急いで食べて口の中を火傷。隣に座った夫婦が生牡蠣を食べ始めたので、目の毒になるからさっさと出る。1400円也。
京葉線のホームに下りて、新木場経由で国際展示場まで。京葉線の車内で、白人男性に「この電車は新浦安に止まりますかね?」と聞いているおっさんは漢だと思った。