7時起床。寝覚めがあまりサワヤカでないのは、夕べ、寝る前に「砂の器」を見返したせいだろうか。朝飯にそうめんを山のように茹でて食べ、お出かけして、美容院へ。「2ヶ月以上来てなかったのでばっさりやっちゃってください」「ばっさりですねー」「夏ですからね」「夏ですからねー」などと話して、ばっさりやった。シャンプー込みで2100円。大丈夫だろうか価格破壊。
駅で若冲展開催記念のパスネットを購入し、東横線で渋谷。新宿駅行きのバスを代々木五丁目で下りて、国立オリンピック記念青少年総合センターのプールへ。2時間260円、空にぽっかりと浮かんだような、パークハイアットのプールともタメをはれそうな環境の素敵プールで、新宿の高層ビルを眺めながら正味1時間2.5km泳ぐ。妙に体が重いのは昨日の献血のせいか、睡眠が足りないせいか。
参宮橋から新宿に出て、チケットショップを虱潰しにして各種美術展のチケットを安価に入手。それから、東京麺通団で「ぶっかけ」とゴーヤのてんぷらで昼飯を済ませて、伊勢丹のメンズ館に行く。夏のバーゲン中ではあるものの、なにしろ相変わらずワタクシ的には不可解な値段が付いていたりするので、眺めるだけ、目の保養である。館内を徘徊し、売られている洋服と、買い物客の服装を眺める。それでもシャツやら下着やら靴クリームやら、少々購入。
最近、トミに思うのは、20代も後半を迎えて明らかに基礎代謝のピークが過ぎている、ということであり。同じ食事量、運動量だと徐々に体重が増加傾向なのである。だから。
勿論、私の人生としては酒無くして何が人生か、食無くして何が人生か、なのであり、美味い物を食って美味い酒を飲んで70で死ぬのと節制に節制を重ねて80まで生きるのを選べと言われれば迷い無く前者である。しかし、暴飲暴食と運動不足がたたって40の声を聞く前にノタレジヌのはさすがにアレであるし、何より、病気をして食い物も酒も思うに任せない後半生を迎えるような、さながら煉獄に繋がれるが如しの暮らしはまっぴらごめんである。それに、鏡を覗きこくたびに不愉快な思いをするのも出来れば避けたいので、特に食生活全般については少しく悔い改めようと思うのであった。
とは言うものの、メンズ館を出て伊勢丹の地下に行くと、酒のコーナーには常陸野ネストビールの試飲、新装開店した洋菓子コーナーに並ぶ宝石のような洋菓子、和菓子はわらび餅、全国各地の名産品コーナーにそれはそれは美味そうな地の物。地下売り場をぐるぐるぐるぐる、バターになっちゃうぞという感じで廻れば廻るほど、前言撤回、もうどうにでもしてえ、という気分になるのであった。路は険し。
