日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

若冲を見に

7時起床。大阪で買ってきたぶたまんを朝飯にして、昼過ぎに出かける。渋谷と代々木で乗り換えて、千駄ヶ谷へ。東京体育館のプールで2.5kmほど泳ぐ。運営がティップネスに変わってから、お客さんが増えて、特に若い女性が多くなりましたね。
千駄ヶ谷から飯田橋へ。てくてく歩いて九段下、ぶらぶら歩いて竹橋。空が高い。暑いのだが、しかし空気は確実に秋のものになっていて、空を見上げると、ああ、秋なのだな、と実感する。

皇居東御苑に入って、広い芝生で寝転びながら本を読む西洋人…数少ない木の影で、おひさまの動きと共に回遊魚のように彷徨っているだろう人達…を横目に三の丸尚蔵館
伊藤若冲の『動植綵絵』を展示する『花鳥』の第五期を見物。おお、これですべて見ることが出来たぞ。今回は『紅葉小禽図』『薔薇小禽図』の、燃えるような鮮烈な花の色もすばらしいし、勿論、鶏も良いのだが、やはり見所は『群魚図』の二つであって。遊び心ありで描かれた魚たちの絵が、まったく突き抜けていて、気持ちよく素晴らしいなあ、と思うのだった。
初期のころは結構すいていたのだが、だんだん混雑してきて、今日などは押すな押すなの混雑だった。なお、作品の一覧はこちら。来週までです。
http://www.kunaicho.go.jp/11/40-list.html
ここを出て、大手町まで歩き、半蔵門線と銀座線で外苑前。ワタリウム美術館に行って『さよならナム・ジュン・パイク展』を。ナム・ジュン・パイクというと、恥ずかしながら「テレビが一杯並んでる」「ヨーゼフ・ボイスとなんか面白いことした人」という認識しかなかった私ですが、作品を概観できて良かったです。とにかく、いろんな方面の人と交流の深い人だったんだなあ、という。

ほいでもって、バスで西麻布に出て、le-bainを覘いてから六本木ヒルズ。新しくビルの中に出来た青山ブックセンターで立ち読みに勤しみ…まあしかし、それほど店舗面積が広くないからツタヤの脅威にはならないか…雑誌のバックナンバーを一冊購入、食料品店でもお買い物をして、地下鉄経由で帰宅したのであった。