日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

無為に有為に

阿佐ヶ谷まで歩いて、中野経由で高田馬場へ。学生時代の知り合い(というか、お世話になっている大先輩)と遅い新年会、と称して遊ぶ。まずはうなぎやで、昼からビール飲みつつ、きも焼、そしてうな重。んー、相変わらず美味い。さてどうしましょう、新宿に出来たドーナツ屋に行こうではありませんか、と電車に乗って行ってみたが、予想通りの大混雑で、悪態をついて立ち去る。
ほいで、国立新美術館に行って、黒川紀章の写真を見て笑おうではありませんか、と衆議一決して大江戸線に乗り、しかし途中で気が変わって蕎麦が食いたくなり、麻布十番へ。そして温泉を見たら温泉に入りたくなったので(三歩歩くと、考えていたことを忘れるのであった)、麻布十番温泉で、狭い浴槽に浸かり、広間で湯上り生ビール、良い気持ちになってうつらうつら。ああ、幸せ。幸せなのだけれども、近くに座っていた男が、女に、噴飯モノの理屈で江戸っ子のなんたるかをとうとうと語っており、萎える。そして風呂上りの酒手をせびっているのを見て、さらに萎える。くらたまの『だめんず・うぉ〜か〜』的物件とのリアルな遭遇。
風呂上りに更科堀井でせいろ一枚、TSUTAYAでコーヒーを飲み、ぶらぶら歩きつつ、六本木へ。コールドストーンクリーマリーで歌いながら働くお姉さんたちを見て、まるで奴隷船のようですねとその光景は涙を誘う。六本木から代々木、高田馬場へ。カラオケに行って、軍歌、戦時歌謡、労働歌、小林旭クレイジーキャッツコミックソング全般、三波春夫美空ひばりといったところ、結局、平成の歌は一曲も歌わず、3人で40曲あまりを歌い上げたのであった。
某氏の庵にてバーボンを一杯、不思議なアパートで、つげ義春的な上部構造を持っているのであった。なんだ上部構造って。電車が無くなるので辞して、よたよたと帰宅する。無為有為な素敵な一日だった。