日毎に敵と懶惰に戦う

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サントリー美術館『日本を祝う』

さて、そんな中、ガレリアの3階から入場するサントリー美術館。アプローチにサプライズはないけれど、中に入ると高い天井、開放的な空間、隈研吾 お得意の木のルーバーてんこもりの空間。空気は悪くない。
サントリー美術館森美術館の違いは何か。いや、もちろん、展覧会の傾向とか、コレクションの有無とかはあるんだけれども、ある意味大きな違いが。サントリー美術館は国宝や重文を展示できるけれど、森美術館はできないのですね。ビルの階層とかの問題らしい。以前、森美術館の企画で、隈研吾の事務所にお邪魔したのを思い出した。あの時、サントリー美術館の模型を見せてもらったのだった
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20050212
3階から入って、4階からの展示を眺める。開館記念らしく、華やかで、明るく、開放的な展示品の数々に喜ぶ。展示スペースは、ビル内のテナント的美術館特有の圧迫感が無く、ゆったりしている。照明の具合も落ち着いていて、大変に宜しい。展示品の中では、薩摩切子の色の鮮やかさに心打たれた。もちろん、屏風の類も良い。国宝の螺鈿の箱も、ほう、っと眺める。
美術館はオープン当初にしては空いていて、大丈夫かいな、とは思うものの、行って損はないので一度は行くよろし。3階の奥の休憩スペースも変な空間で面白い。
ただし、会員組織もあるのだが、これは森美術館のほうが偽りのセレブ感含めてお得感があるかな、とは思った。

ま、隈研吾ですので、とにかくルーバールーバーです。